第13話

12.
79
2024/03/09 09:00



あの日から半年程が経った。


今日は進級式。


時計を確認しながら家を出る。

Nakamu
Broooock!早くしろよ!
Broooock
Nakamu!速いってー!
Broooock
ちょっと待ってよ…!
息を切らしながらも後ろをついてくるBroooock。
Nakamu
だいたい、Broooockが筆箱忘れたからこんなに走ってんだろ!
Broooock
ごめんって〜
まったく、初日から忘れ物で遅刻なんてたまったもんじゃない。




あのあと、俺たちはシェアハウスを始めた。


いや、双子なんだから、シェアハウス…というか
ただ家族と暮らしてるだけだけどさ。




色んな人からめっちゃびっくりされたけど、正直俺は今の生活を結構気に入ってる。

やっぱり、Broooockと一緒っていうのデカいかもしんない。



あれから、前みたいに一人でいることはほとんど無くなったし……
Nakamu
って、やべ!まじで遅れる!
Broooock
え、ガチじゃん!
Broooock
早く行こ!
Nakamu
おう!


俺たちは、並んで駆け出した。



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