プリ小説

第4話

クラスメイト
あなた

ねぇ、悠くん……だよね?

 HRが終わった後、私は悠くんの所へ行き恐る恐る聞く。
 悠くんは一瞬目をみはり、すぐにふわりと微笑む。
……久しぶりだな、あなた
 懐かしい声色に私もつられて破顔する。
あなた

悠くん……!!こっちに戻ってきたんだね、私、悠くんの苗字すっかり忘れちゃってて……初めはわからなかったよ

相変わらず抜けてるな、お前
あなた

ひどーい!そんなことないよ!

 息の合ったやり取り。お互いを分かりきった呼吸。それは3年前まで「親友」だった私達の確かな証だった。
あかり
あなた!ねぇ、あなた!!
あなた

あかり、どうしたの

あかり
知り合いなの!?
 横から小突いてくるあかりにそうだよ、と微笑むとあかりはえーっ、と声を上げた。
あなた

まぁ、腐れ縁?っていうか……

あかり
あ、武内あかりでーす!よろしくね!
 ちゃっかり自己紹介をするあかりに苦笑する。
あかり
実際のところ、お二人の関係は!?
 手をマイクに見立てて聞いてくるあかりに、本題はそれか、と苦い顔をする。
 悠くんはというと、あかりの勢いに圧倒されているのか驚いたような表情だ。
あなた

いや、親友ってだけだよ……加賀先輩もいるし

あかり
なんだぁ、つまんないの。加賀先輩とのドロドロとした三角関係!とか期待したのにぃ
 あかりがぶーたれた直後、関口先生が再度教室に入ってきた。
関口
お前ら~、委員会決めするぞ~
あかり
わ、やば!戻ろ!
 あかりに急かされるままに私は席に戻った。
 その時悠くんがどんな表情をしていたかには気づかなかった。

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ゆっ
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