ガチャ
ドアを開けた。家の前には愁がいた。なんかわかんないけど琥珀が電柱の後ろに隠れてた。
「琥珀ストーカー!?」私が聞いた
「は?何言ってんの。実は真美の家がしりたくてさ」
琥珀が顔を赤らめてた。
「お、俺も知りたいなー」なんだよ、愁まで。
仕方ないからLINEでとりあえず聞いた
真美が特別扱いするなんて珍し!
まぁ、色々理由つけてなんとか愁にだけ言うことができた。
「なんだよ、愁だけとか。もしかして真美は愁に気があるとか?ま、まさかな!そんなことあってはいけない!」琥珀ってあほだな。なにもそこまで考えなくても琥珀が行けない行為するからなのに。
ガラッ
教室に入った。そしたら真美がきた。
「愁!今日うち来る?暇だかんら!」
「まじでいっていーの?よっしゃ!」
なんか胸がまた傷んだ。なんだろ、これ。
キーンコーンカーンコーン
お昼休みになった。なんか真美に腕引っ張られて屋上まできた。
「ね!どーしよ!今日愁が家に来る!!」
あの真美が、珍しっ!なんとかクジで1等とっても喜んでるのか分からないくらいの喜びなのに。
「よ、よかったじゃん。」
ちょっとぎこちなかったかな。でも、仕方ないじゃん。胸がチクチクするんだもん。
「でさ、本題なんだけど、私愁のこと好きになっちゃったかも/////」
…( ゚д゚)マジカ
内心そう思った。あの真美が低レベルな愁を?なんで?
「えっ、真美には似合わないよ、あんなやつ。もっといい人にしなよ。」
「なによ、そんなこと言わなくても。別に私が誰を好きであろうとあなたは関係ないじゃん!」
確かに。なんで私ここまで気になってんだろ。
「ごめん。とりあえず真美頑張って!で、告白とかすんの?」
「ちよっ!いきなりそれはヤバいよ!恥ずすぎる」
「なんでよー。愁は真美のこと好きっぽいけど。」
「ま、まじで!?」
なんかまた胸が傷んだ。自分で言ったことなのに。
私ってここまでバカだったっけ。なんかアホらしくなってきた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。