🎼☔️(こさめ)side
あれは………こさめが高2の時だったなぁ………………
こさめには幼馴染がいた
明るくて面白くて、それでいて優しい人_
その人は、普段はおちゃらけキャラだけど頭は良いし真面目で、
友達想いのなつくんそっくりな青年だった
でも……こさめはきっと、彼の優しさに甘え過ぎたんだ_
幸せなんてそう長くは続かない、
それがこの世界、こさめの運命だった_
< 帰り道 >
冬の日のことだった_
外はすっかり冷えていて、5時半でも真夜中のようにすっかり真っ暗だ
でもその代わり、星は澄んで輝いていた
あれは、快『星』日和の日の出来事。
ザワザワザワザワ
まさかそれが、
〝 当たっていたなんて_ 〟
ザワザワザワザワザワザワ…
こさめ達は、立ち止まって耳を澄ましてみた
…げ…!に………!そ…の………ふた……!
「「 逃げてっ!!!!!!! 」」
ドシャッ(
その時、赤い液体がそこら中に飛び散った
現実を受け入れられなかった
彼が目の前で倒れた
何が起こったのかまるで分からなかった
そこでこさめは気絶した_
あの後、なぜか分からないが、自分の部屋のベッドにいた。
父か誰かが運んでくれんだと思う。
その後、彼がどうなったかは分からない。
家族や友達、誰に聞いてもみんな口を揃えて「聞くな。」と一点張り。
あの子は…恐らく✘んでしまったのではないか、
勝手にそう自分に思い込ませている。
もう一度、会いたいと願ってしまうから__
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。