第37話

#33
1,977
2017/12/15 10:47
.













「 1 2 3 4 5 6 7 8 .. !


鈴木さん、一人だけ遅れてるよ

Jrからやってなかったから

鈴木さんは人一倍頑張らないといけないの



ファンのみんなに 遅れてる って

揃ってないって思わせたらダメなんだよ





もう1回やります。


1 2 3 4 5 6 7 8 . 右 左 左 右」

















レッスンをはじめて 30分。














鈴木さんは一向に進展の無いまま。















あと30分でこの一曲を全部覚えるのに。














「 何回言えばわかるの !!

右 左 左 右 ! いくよ、

せーの、 1 2 3 4 5 6 7 8 右 左 左 右 !

はぁー、 今日このあと仕事は入って ..

ないか。」













デビューを発表していない今。




鈴木さんのスケジュールはレッスンのみ。













薮 「 おい、スパルタすぎだろ、

まだ14歳なんだぞ?考えてやれよ」















み 「 大丈夫だよぉ。 がんばるのぉ!

ありがとうね。こうた!」














あと30分。






このあと私は テレビレギュラーの

が2本。 モデルさんの撮影、

ロケ1本。 だったかな。














「 次! 曲お願いします


1 2 3 4 5 6 7 8 . 1 2 3 4 5 ..

はぁ、 圭人 ?違うよそこ。

足は左 手は右 !テンポよくしないと

あと!裕翔 ? 裕翔は真ん中で終わらないと

知念くんも。 」














裕 「 あすちゃん、どうしたの?」












髙 「自分がイライラしてるからって

人でストレス発散してんじゃねーよ」













光 「 あすか 、今日ピリピリしてるよ?」















涼 「 いいんだよ、

そういう日もあるよ、な?」


















伊 「 山田はそいつにだけ

甘すぎ。好きだからってやめろよなー」















いくら私が嫌いでも







どんな冗談でもひどすぎるよ。





伊野ちゃんなんて もう名前も呼んでくれない













私が悪いんだから 涼介は悪くないよ














そう、これも 鈴木みほ。



彼女の命令 。














JUMPを守るため。 みんな、ごめんね















「 うるっさいな。 喋ってないで

体動かすことできないわけ?

伊野ちゃんも遅れてるから

今日バラバラ。 こんなの

ファンのみんながガッカリするよ

鈴木さん、踊りも歌も

人一倍努力して。わかった?」













み 「 はぁい。ごめんねぇ、

あすかちゃん?? 」










有 「 どうしたの、あーちゃん

なんかあった?」




















「 なんもない。 うるさいなぁ。

ほっといてよ。ホントの事言ってるだけ。」

















ほんとはこんな冷たいこと


言いたいわけじゃない






















大ちゃん をそんな顔にしたかった


わけじゃないのに。




















パァン














「 .. い た 」













薮 「 いい加減にしろ。

まだみんなが怒らない程度に

言ってやってんのになんなんだよ。

ふざけんな」













光 「 やりたくないなら






やめればいいじゃん。


俺もうあすかがわかんない。」

















その瞬間 笑った鈴木さん。















悪魔だよ















もう 無理だよ 私













山 「 いくら あすかが悪くても

暴力はねーだろ! 女だぞ?」












やめて














知 「 きっと色々あるんだよ!

なのに、すぐ暴力なんて 。

薮ちゃんひどい」














やめてよ
















有 「 あーちゃんは 優しいよ」














「 やめ .. て。 やめてよ

うざいんだよ!!」















ごめんなさい













ごめんなさい












み 「 やっぱ天才的だね。

あんた、演技うますぎー!笑

これからも楽しませてよね?」















そう、これだけじゃない

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