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第1話

あの日、きみと出会って
917
2017/11/29 12:00
あの時の彼のおかげで…かわいた心に愛を知った



「俺と付き合って欲しい」
「……なんで?」
「え…す、好きだからだよ」
「…ごめん…じゃあね…」
「おい!ちょ…!」

嘘ばっか。知ってんだよ昨日あんたが、友達と賭けてんの。
男なんて信用出来ない…
いつもこう、私の親父がそうだから男は信用しない……
そう思ってた---彼に合うまで



私はあなた。自分で言うのもなんだけど意外と顔はいい。
私の父親は、最低な男だった。お母さんを責めてばっかりで、自分は働かないで愛人とずっといた。
そのうち、お母さんと離婚して出ていった…。
男はみんなこんな奴らばっかりだと思う、だから私は男なんて興味ない、って言うか人間に興味が無い。
でも…ある日の放課後からだんだん悪い人ばっかじゃないって分かった…



「ねえ、なんでいつもひとりなの?あなたちゃん」
「は?」(なに…すげー馴れ馴れしい…)
「だって、君こんなに綺麗なのにいっつもひとりじゃん」
「別にあなたには関係ないでしょ」
「でも…」
「おーい翼!!!!!!!!」
「おー?なにー?」
(今の内に…)
「あ…行っちゃた…」
「良いんだよ、アイツは」
「なんで?」
「アイツはすげー性格悪いんだよ!」
「でも、一人は寂しいよ…」
ガタンッ
「いいか…おい!!!!」

もう、なにさっきの人翼…って言ったけ?
馴れ馴れしくて一番嫌いなタイプ…
あーゆーのはすぐ裏切るから…
「おーいあなたちゃーん」
ギクッ
え…まさか…



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