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第34話

三四
あれ以来、銀はずっと学校に来ていない。
だから、銀の席はいつも寂しげに佇んでいる。
今日もいつもと同じように銀の席が空いているのを横目で見ながら自分の席に着いた。
クラスの女子たち
わぁ!!
突然上がった黄色い歓声。
見る前に私は感じた。
銀が帰って来た…
あなた

ぎ…ん…?

たしかにずっと会いたかった銀がいた。
でも銀の腕に絡まっている女の腕。
美桜…。
そこ邪魔。
え…?
お前に言ってんの。邪魔。
以前の銀とはまるで別人のようだった。
あの暖かかった目は冷ややかな視線にかわり、
私を蔑むように見ていた。
あなた

ご、ごめんなさい

涙が出る。でも、これは悲しいからではない。
銀が生きていることに、そしてどんな形であろうと、私の前に姿を現してくれたことが嬉しかったからだ。
なぁ、
あなた

美桜のこと虐めんなよ
あなた

…え?

あいつは俺の大事なやつだ。
あなた

そう…ですか。
でも虐めてはいません。
今までもこれからも。

銀は不服そうに私の机を蹴って帰る。
そして美桜はその後をついていく。

そうか。これが美桜の私に対する嫌がらせか…
思ったより辛いよ…

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