俺はなんでも知ってる。そう、知ってる。
ユウシはご飯を食べるとテンションが上がることも、辛いものが食べれることも、自分の細い指を気に入ってることも、
俺が自ら聞いた訳じゃない。
ユウシが自分から俺に喋ってきたから。
俺に明らかに好意があったことも、それを意図的に無視し続けた事も。
別にユウシのことが嫌いではない。寧ろ好き。
でも、こうやって俺が拒否をし続けることで、ユウシが俺の側から離れないように、してただけ。
でも違った。
ユウシは諦めたかのように俺から離れた。
今思えば、分かっていたこと。
無視し続けられたらそりゃいつかは離れる。俺の考えが間違っていたんだって。
だからユウシに謝ろうとした。
今更なんだけど、どうしても。
だけど、ユウシは俺を見てくれなかった。
分かっていたことなのに。
俺以外の他の人とは仲良く喋って。
自分が悪いとわかっていたのに、無意識に怒りと嫉妬が絡み合って。
そして、俺はユウシが俺から離れないように、
監禁した。
可愛かった。
可愛い顔にまた涙1つ流せば、1つの作品となる。
段々増えていく首元の跡も、それもまたいい。
身体を重ね合う度、
よりいっそ、愛が深まった。
🐿️「美味しい?」
ユウシがここを離れてから約4年。
絶望しかけていた時、ユウシはいきなり現れた。
俺に会いに来たんだ、そう思った。
だけど、ユウシが俺と会うと、「初対面」という言葉を口にした。
記憶がなかった。
ユウシには記憶がなかった。
でも、仕草や食べる時のクセ、性格などは変わってなかった。正真正銘、ユウシだった。
🐿️「かわい、笑」
戻って来た。それだけで嬉しい。
記憶がないせいかユウシは俺を見て身体を震わせなくなった。まぁ、それが可愛かったんだけど
🐿️「今、めっちゃかわいいよ」
⭐️「…はい?」
あぁ、なんでユウシを見ると傷付けたくなるんだろう。
いや、なんていうか…潰したい、みたいな。
また教えてあげないと、
俺がいなければ何もできないように。
ユウシが俺の側にいるとなると、
厄介な奴が付き物。
🥐「おいリク返せよ」
🐿️「ま〜た来たの?」
ユウシを求め来る、3人の厄介な奴。
毎度毎度、こうしてここに来て俺に帰される。
🐿️「そんな来ても駄目だからー」
🦭「独り占めよくない」
🌳「ヒョン、よくないですよ」
🥐「はぁ、、絶対彼奴等のせいだ…」
🐿️「自分の部下のせいにするのはよくないよ?」
🦭「まぁ、部下のせいやんなそんなの」
🥐「処刑にしようか考えてる」
🌳「え、処刑にするんですか?」
そうして、サクヤは早口気味で
今にも暴れてしまいそうな謎の動きをしながら言った。
🥐「だってさぁ??」
🥐「部下が勝手に燃やしちゃうから怖がられてたし、」
🥐「そんなの、無理に決まってんじゃん?」
🦭「どんまいやなそれは」
まぁ、俺のユウシを勝手に奪おうとしたサクヤな悪いな。
🐿️「はいはい、そんなのいいからとっとと帰って」
🥐「また来るからな」
🌳「諦めないですよ!!」
🐿️「あー、来なくてもいいよ」
何回来るんだ。ユウシに執着あり過ぎる。((
俺だけのユウシだったのに、だから見せたくなかったんだ。
俺が初めて惚れた相手なのに、
彼奴等が惚れないわけないじゃん。はぁ、疲れた。
今日もユウシの部屋いこっと
🐿️「ゆうちゃ〜ん」
⭐️「あ、リク」
扉を開けるとそこにはシャツ1枚とダボッとしたズボンを履いているユウシがいた。
セットしていない髪の毛がまるで猫の毛みたいで、
かわいい。
🐿️「ん、首出して」
⭐️「、はぁい。」
これで、7つ目。
ユウシの首元には俺がつけた跡で溢れていた。こうして、毎日ユウシの部屋に来る度、跡をつけている。
⭐️「んっ、ぃ゛…」
🐿️「ゆうちゃん、そろそろ慣れてよ」
⭐️「…慣れれるわけないじゃん」
🐿️「これから毎日するのに、?」
ユウシは呆れたような顔をした。
やっぱ、かわいい。そんな顔も。
🐿️「んふ、かわいいね」
⭐️「うるさい」
ユウシは照れると少し耳を赤く染める。
カッコつけてるけど耳は正直。そこもかわいい。
🐿️「ゆうちゃん、踊らなくていいの?」
⭐️「…踊るって?」
🐿️「いつもこの時間になると踊り始めるじゃん」
⭐️「そんなのやって、 🐿️「おれは知ってるよ」ない…」
「なんでわかってるの」って言う顔してる、かわい笑
ユウシのこと、見てないわけがないじゃん。
そりゃ、毎秒何時間でも、いつどこでもずっと見てる。
退屈そうにしてると、その日にはゲームを買って帰る。
無言でずっと座っていると、その日にはタピオカミルクティーを買って帰る。
"いつも見てるから"
ユウシにとってラッキーとしか思っていないだろうけど、俺は知ってるから。
すると、部屋の扉が開いた。
開く筈のない、扉が音を立て開いた。
🦭「あー、やっぱここにおったんか、笑」
🌳「やっぱりいましたね、ㅋ」
ふと思った。
これ世界線どうなってる?
魔法が使える世界で、タピオカミルクティーあってラーメンあって、ゲームあって、
だいぶおかしい気がする()🙄
まぁ、これもあり(?)












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。