第5話

05 | 可愛い兎
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2026/01/22 14:44 更新







俺はなんでも知ってる。そう、知ってる。
ユウシはご飯を食べるとテンションが上がることも、辛いものが食べれることも、自分の細い指を気に入ってることも、

俺が自ら聞いた訳じゃない。
ユウシが自分から俺に喋ってきたから。

俺に明らかに好意があったことも、それを意図的に無視し続けた事も。

別にユウシのことが嫌いではない。寧ろ好き。
でも、こうやって俺が拒否をし続けることで、ユウシが俺の側から離れないように、してただけ。

でも違った。
ユウシは諦めたかのように俺から離れた。

今思えば、分かっていたこと。
無視し続けられたらそりゃいつかは離れる。俺の考えが間違っていたんだって。

だからユウシに謝ろうとした。
今更なんだけど、どうしても。










だけど、ユウシは俺を見てくれなかった。
分かっていたことなのに。

俺以外の他の人とは仲良く喋って。
自分が悪いとわかっていたのに、無意識に怒りと嫉妬が絡み合って。
そして、俺はユウシが俺から離れないように、
監禁した。

可愛かった。
可愛い顔にまた涙1つ流せば、1つの作品となる。
段々増えていく首元の跡も、それもまたいい。

身体を重ね合う度、
よりいっそ、愛が深まった。






🐿️「美味しい?」




ユウシがここを離れてから約4年。
絶望しかけていた時、ユウシはいきなり現れた。

俺に会いに来たんだ、そう思った。
だけど、ユウシが俺と会うと、「初対面」という言葉を口にした。

記憶がなかった。
ユウシには記憶がなかった。







でも、仕草や食べる時のクセ、性格などは変わってなかった。正真正銘、ユウシだった。






🐿️「かわい、笑」


戻って来た。それだけで嬉しい。
記憶がないせいかユウシは俺を見て身体を震わせなくなった。まぁ、それが可愛かったんだけど


🐿️「今、めっちゃかわいいよ」

⭐️「…はい?」






あぁ、なんでユウシを見ると傷付けたくなるんだろう。
いや、なんていうか…潰したい、みたいな。

また教えてあげないと、
俺がいなければ何もできないように。





















ユウシが俺の側にいるとなると、
厄介な奴が付き物。






🥐「おいリク返せよ」

🐿️「ま〜た来たの?」

ユウシを求め来る、3人の厄介な奴。
毎度毎度、こうしてここに来て俺に帰される。


🐿️「そんな来ても駄目だからー」

🦭「独り占めよくない」

🌳「ヒョン、よくないですよ」

🥐「はぁ、、絶対彼奴等のせいだ…」

🐿️「自分の部下のせいにするのはよくないよ?」

🦭「まぁ、部下のせいやんなそんなの」

🥐「処刑にしようか考えてる」

🌳「え、処刑にするんですか?」




そうして、サクヤは早口気味で
今にも暴れてしまいそうな謎の動きをしながら言った。


🥐「だってさぁ??」

🥐「部下が勝手に燃やしちゃうから怖がられてたし、」

🥐「そんなの、無理に決まってんじゃん?」

🦭「どんまいやなそれは」





まぁ、俺のユウシを勝手に奪おうとしたサクヤな悪いな。


🐿️「はいはい、そんなのいいからとっとと帰って」

🥐「また来るからな」

🌳「諦めないですよ!!」

🐿️「あー、来なくてもいいよ」








何回来るんだ。ユウシに執着あり過ぎる。((
俺だけのユウシだったのに、だから見せたくなかったんだ。

俺が初めて惚れた相手なのに、
彼奴等が惚れないわけないじゃん。はぁ、疲れた。

今日もユウシの部屋いこっと









🐿️「ゆうちゃ〜ん」

⭐️「あ、リク」

扉を開けるとそこにはシャツ1枚とダボッとしたズボンを履いているユウシがいた。

セットしていない髪の毛がまるで猫の毛みたいで、
かわいい。




🐿️「ん、首出して」

⭐️「、はぁい。


これで、7つ目。
ユウシの首元には俺がつけた跡で溢れていた。こうして、毎日ユウシの部屋に来る度、跡をつけている。

⭐️「んっ、ぃ゛…」

🐿️「ゆうちゃん、そろそろ慣れてよ」

⭐️「…慣れれるわけないじゃん」

🐿️「これから毎日するのに、?」




ユウシは呆れたような顔をした。
やっぱ、かわいい。そんな顔も。

🐿️「んふ、かわいいね」

⭐️「うるさい」

ユウシは照れると少し耳を赤く染める。
カッコつけてるけど耳は正直。そこもかわいい。






🐿️「ゆうちゃん、踊らなくていいの?」

⭐️「…踊るって?」

🐿️「いつもこの時間になると踊り始めるじゃん」

⭐️「そんなのやって、 🐿️「おれは知ってるよ」ない…」

「なんでわかってるの」って言う顔してる、かわい笑
ユウシのこと、見てないわけがないじゃん。
そりゃ、毎秒何時間でも、いつどこでもずっと見てる。

退屈そうにしてると、その日にはゲームを買って帰る。
無言でずっと座っていると、その日にはタピオカミルクティーを買って帰る。

"いつも見てるから"
ユウシにとってラッキーとしか思っていないだろうけど、俺は知ってるから。



すると、部屋の扉が開いた。
開く筈のない、扉が音を立て開いた。










🦭「あー、やっぱここにおったんか、笑」

🌳「やっぱりいましたね、ㅋ」




















ふと思った。
これ世界線どうなってる?

魔法が使える世界で、タピオカミルクティーあってラーメンあって、ゲームあって、

だいぶおかしい気がする()🙄
まぁ、これもあり(?)







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