第4話

04 | 愛して兎
665
2026/01/19 23:16 更新
 




🐿️「前みたいに愛してよ、」



なんで、初対面な筈なのにそう言われるとリクの手が俺の頬に触れると、なんでこんなにおかしくなるの。

今、目の前の人に恋してるから胸の鼓動が早くなってるんじゃない。

怖い。何故かそう感じる。
恐怖を感じてる。

🐿️「、、ユウシが悪いの俺の前に現れたユウシが」

🐿️「俺から離れたユウシが悪いんだよ…?」

🐿️「今度は離れないでね」








なんでだろう、確かにシオンもリクもサクヤと言う人も同じ"得能勇志"と言う人を探していた。それは俺の名前でもある。

でも、皆が言ってるユウシは、本当に"俺"なのだろうか?
前から違和感があった。

存在しない記憶を見ていた。
もし、皆が言うユウシと俺勇志は同姓同名で運良く見た目が似てて、勘違いしてるだけだとしたら。


、、多分勘違いだと分かれば俺は殺される気がする。
バレてはいけない、そんな気がした。

あの騎士達や偉い人達を見れば分かる。
違うと分かれば即奴隷行きになるかもしれない。




🐿️「その顔も懐かしい、」

🐿️「一生、俺から離れないでね」



誰のことを言ってるの、誰のことでそんな
悲しそうな顔をしているの、
俺はどうすればいいんだろう。

このまま、同姓同名の別人の皮を被るの?
成り代わってもいいの?

皆が愛しているユウシじゃない、俺は別人だって絶対に、




🐿️「もう穢れた手に触らせないからね」















一体なんなの、
あれからリクは用事があると言い部屋を出ていった。部屋を見れば、何故か部屋は綺麗なのに置いてある物は年季が古く感じる。

そして俺は誰かの一冊の日記を見つけた。


〇月☓日
今日は美味しいご飯を食べた。
サクヤとリョウが俺を見て爆笑してた。ジェヒが桜の綺麗なプレゼントをくれた。冬だと言うのにシオンくんに袖がなかった。リクがブレスレットをくれた。優しい。

〇月☓日
リクの様子がおかしい。前は優しかったのに
俺が誰かと喋ってると横に入ってきて機嫌を悪くする。

〇月☓日
今度はみんなの様子がおかしい。
喧嘩をよくするようになった。

〇月☓日
なんで、こんなにみんなは狂ってしまったんだろう
俺のせいなのかも、

〇月☓日
俺のせいだ。
俺がいるから、みんな俺が嫌いになったんだ



そう綴られていた。
なんとなく、心の中で思った。この日記を書いているのはみんなの言うユウシ本人だって、

字がだんだん雑に急いで書いたかのようになっていくのが
当日の思いを表してるような気がして、




🐿️「ゆうちゃん、なにしてるの」

後ろからそんな声が聞こえた。




🐿️「なんでそこにいるの?」

🐿️「前みたいに、離れようとしてる訳じゃないよね?」

🐿️「離れた時、ユウシはいつもそこにいたの」

🐿️「日記を書いてたらしいけど、」

🐿️「見つからなくてね」





ユウシはみんな俺を嫌いなのかもと思っていた、だけど
それは間違いだ。みんながおかしくなったのも、

ユウシはその中心に自分がいることは
分かっていたらしい。

嫌ってたんじゃなくて、"普通の愛"しか知らないユウシには"異常な程の愛"は知らなくてそれが"嫌いに見えた"のかな




🐿️「ほら、ユウシの好きなご飯持ってきたよ」

そう言って出されたラーメン。
俺が好きな食べ物であり、ユウシが好きな食べ物。







🐿️「はぁ、なんでそんなにかわいいの」

🐿️「そんなにかわいい顔するの」

⭐️「ん、っ」

いきなり、リクが俺の口の中に指を入れてきた。
その大きい指は口の中を掻き回すかのように、でも何故か不快ではなくて、






⭐️「ん、ぁっ、くるしぃ…っ」

次に顔を近づけ深く唇を落とした。
絶え間なく、干渉し続ける唇と休むことない口が俺の息をしにくくしていた。




⭐️「ん、…ぃや、っ」

俺とリクの間に白い糸がかかっては消えた。
だんだんとリクに押され俺はベッドに戻っていた。



🐿️「あ、ごめんねゆうちゃん」

そうして唇が離れた。
酸素を身体が求めている。呼吸が乱れる音が響く。




🐿️「俺のだって、先につけとかないと首出して」

⭐️「ん…」




そうやって、首元を出した。
するとリクは顔を近づけ噛んだ。


⭐️「い゛っ、だ…、ぃっ」

🐿️「ん、これでいい」

 
そこにははっきりとした噛み跡があった。



🐿️「ユウシが俺のだっていうマークだよ」

🐿️「誰のか刻んでおかないとだからね、














プリ小説オーディオドラマ