🐿️「前みたいに愛してよ、」
なんで、初対面な筈なのにそう言われるとリクの手が俺の頬に触れると、なんでこんなにおかしくなるの。
今、目の前の人に恋してるから胸の鼓動が早くなってるんじゃない。
怖い。何故かそう感じる。
恐怖を感じてる。
🐿️「、、ユウシが悪いの俺の前に現れたユウシが」
🐿️「俺から離れたユウシが悪いんだよ…?」
🐿️「今度は離れないでね」
なんでだろう、確かにシオンもリクもサクヤと言う人も同じ"得能勇志"と言う人を探していた。それは俺の名前でもある。
でも、皆が言ってるユウシは、本当に"俺"なのだろうか?
前から違和感があった。
存在しない記憶を見ていた。
もし、皆が言うユウシと俺勇志は同姓同名で運良く見た目が似てて、勘違いしてるだけだとしたら。
、、多分勘違いだと分かれば俺は殺される気がする。
バレてはいけない、そんな気がした。
あの騎士達や偉い人達を見れば分かる。
違うと分かれば即奴隷行きになるかもしれない。
🐿️「その顔も懐かしい、」
🐿️「一生、俺から離れないでね」
誰のことを言ってるの、誰のことでそんな
悲しそうな顔をしているの、
俺はどうすればいいんだろう。
このまま、同姓同名の別人の皮を被るの?
成り代わってもいいの?
皆が愛しているユウシじゃない、俺は別人だって絶対に、
🐿️「もう穢れた手に触らせないからね」
一体なんなの、
あれからリクは用事があると言い部屋を出ていった。部屋を見れば、何故か部屋は綺麗なのに置いてある物は年季が古く感じる。
そして俺は誰かの一冊の日記を見つけた。
〇月☓日
今日は美味しいご飯を食べた。
サクヤとリョウが俺を見て爆笑してた。ジェヒが桜の綺麗なプレゼントをくれた。冬だと言うのにシオンくんに袖がなかった。リクがブレスレットをくれた。優しい。
〇月☓日
リクの様子がおかしい。前は優しかったのに
俺が誰かと喋ってると横に入ってきて機嫌を悪くする。
〇月☓日
今度はみんなの様子がおかしい。
喧嘩をよくするようになった。
〇月☓日
なんで、こんなにみんなは狂ってしまったんだろう
俺のせいなのかも、
〇月☓日
俺のせいだ。
俺がいるから、みんな俺が嫌いになったんだ
そう綴られていた。
なんとなく、心の中で思った。この日記を書いているのはみんなの言うユウシ本人だって、
字がだんだん雑に急いで書いたかのようになっていくのが
当日の思いを表してるような気がして、
🐿️「ゆうちゃん、なにしてるの」
後ろからそんな声が聞こえた。
🐿️「なんでそこにいるの?」
🐿️「前みたいに、離れようとしてる訳じゃないよね?」
🐿️「離れた時、ユウシはいつもそこにいたの」
🐿️「日記を書いてたらしいけど、」
🐿️「見つからなくてね」
ユウシはみんな俺を嫌いなのかもと思っていた、だけど
それは間違いだ。みんながおかしくなったのも、
ユウシはその中心に自分がいることは
分かっていたらしい。
嫌ってたんじゃなくて、"普通の愛"しか知らないユウシには"異常な程の愛"は知らなくてそれが"嫌いに見えた"のかな
🐿️「ほら、ユウシの好きなご飯持ってきたよ」
そう言って出されたラーメン。
俺が好きな食べ物であり、ユウシが好きな食べ物。
🐿️「はぁ、なんでそんなにかわいいの」
🐿️「そんなにかわいい顔するの」
⭐️「ん、っ」
いきなり、リクが俺の口の中に指を入れてきた。
その大きい指は口の中を掻き回すかのように、でも何故か不快ではなくて、
⭐️「ん、ぁっ、くるしぃ…っ」
次に顔を近づけ深く唇を落とした。
絶え間なく、干渉し続ける唇と休むことない口が俺の息をしにくくしていた。
⭐️「ん、…ぃや、っ」
俺とリクの間に白い糸がかかっては消えた。
だんだんとリクに押され俺はベッドに戻っていた。
🐿️「あ、ごめんねゆうちゃん」
そうして唇が離れた。
酸素を身体が求めている。呼吸が乱れる音が響く。
🐿️「俺のだって、先につけとかないと首出して」
⭐️「ん…」
そうやって、首元を出した。
するとリクは顔を近づけ噛んだ。
⭐️「い゛っ、だ…、ぃっ」
🐿️「ん、これでいい」
そこにははっきりとした噛み跡があった。
🐿️「ユウシが俺のだっていうマークだよ」
🐿️「誰のか刻んでおかないとだからね、♡」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。