白布『じゃ、がんばれよ』
朝起きてすぐ掛かってきた電話は白布さんからで、いつもぶっきらぼうな白布さんでは想像できないくらい今日は優しかった。
白布さんや、部活のことを全部ひきうけてくれた潔子さん達に応えたい、テストギリギリまで単語帳などで全てを頭に叩き込み落ち着いてテストを受けた。
何日かしてテストが全科目返された。
あなた「やっ、た!やったああっ」
おーおーどしたどした、とあまりの大声にわらわらと近づいてくるクラスメイト達に、歓喜の報告をする。
あなた「全部赤点回避できた!!のと、全部75点以上取れたっっ」
急いで白布さんに報告すると、おつかれ。お前なかなかやるじゃん。と来て、思わず嬉しくなる。
大地さんたちにも遠征行けることを伝え、日向たちのクラス向かう。
あなた「ひーなたっ!テストどうだ……」
暗い顔、と言うか寧ろ死んでる顔、と言ってもいいくらい酷い顔をされて言葉が続かなくなった。
日向「あなた……っ、俺どうしよう…」
あなた「ど、どうしようって言われても……」
とりあえず部活行ってみよっか、と言って固まったままの日向の手を引きながら体育館に向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。