拓弥くんは、俺と色んなことをしてくれた。
本来、本当の親とやった事のあるはずのショッピング そして、遊園地へ遊びに行く事。
side 💚
楽しんでいた時、その幸せは壊れた。
あと少しで救われそうだったあの子。
その時にはもう遅かった様で
さっきまでの幸せは、もう此処にはない。
顔の熱がさっと消えてゆくのが分かる。
汗もダラダラだ。
そんな言葉、誰にも届かない位に小さいし 俺なんて視野にすら入れてもらえなかった。
どうしよう、警察呼ぶか?其れで呼んでも彼奴は幸せか?
その場で呆然と立ち尽くしたまま、彼奴らが遠のいてくのをじっと見ることしかできなかった。
今までの経緯を全て話した。
メンバーにならまぁ、いいかなって感じ。
なんか話してたら辛くなってきちゃった。いや、十分に辛いとはもう思ってんだけどさ ほら、分かる?分かってくれる人の方が少ないと思うけど。
やべ、昨日考えすぎて無意識の内に酷くなってたのすぐバレた、太陽には嘘付けないな〜...笑
呆気ないな。
でもちゃんと電話は持ってる。いざとなったら何時だって警察を呼ぶことなんてできる。
...ってあれ、なんで俺 こんな知らない子のことを一生懸命に考えてんだろ 今までなら顔なんてすぐ忘れてたのに。
つまり、そういうことだよね。俺、彼奴のことが心配で心配で堪らないんだ 何となく俺の過去とは似ているとこあるし、きっと其れだと 自分で直ぐに気付けた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。