気づけばもう早朝
荒い息。チラリと隣を見れば
スヤスヤと眠る、タカ丸さん
置いてかれたのは夢だった
大丈夫大丈夫。タカ丸さんは何処にも行かない
ほんとに?
あいつらはもう居ないから
戻ってくるかもよ?
もう僕は弱くない。
喋れないくせに
迷惑しかかけてないよ?
喋れない僕は迷惑でしかない。
そろそろ見放されるよ?
見放される。
そろそろタカ丸さんも飽きた頃じゃない?
僕に飽きる。
嫌な考えだけが頭に響いていく。
怖い。怖い。
急に体が抱きしめられる
タカ丸さんの優しい声がする
こくりと頷くと
「そっかぁ」と言い
頭をよしよしと撫でてくれる
タカ丸さんの優しさにもっと甘えたくなる
目からは涙が少し零れてしまった
「よしよし」と言いながら撫でてくれる。
その手には安心感があった
あなたの下の名前君メモ③
虐められていた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。