第14話

14
2,057
2023/03/28 03:40 更新


月が輝いている時…ふと目を覚ました

隣にはあの黒髪の男の子が眠っていた

その時あの後泣き疲れて眠ったのを思い出した

起こさないよう足音や気配を消し

日輪刀を持ち廊下に出た

昼間とは違い月光によりまた違った雰囲気がある

愛刀と共に縁側に座ってしばらく月を眺めていると
三日月宗近
三日月宗近
おや、そこにおるのは氷姫かえ?
左から声をかけられた

声のした方へ目を向けると

全体的に青く瞳に月を添えた美青年がいた

返事をせずただひたすらじっと、見ていると

いつの間にか隣に座っていた
三日月宗近
三日月宗近
お主、こんな時間だがなぜ起きておるのだ?
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
…先程まで眠っていましたので
少し話しただけだったが

あなたと青い人は静かに月を見ていると
鶴丸国永
鶴丸国永
おっ!三日月に氷姫じゃないか!
どうした?月見か?
また来た

三日月というのはこの美青年のことのようだ

それにしても

白いな
鶴丸国永
鶴丸国永
自己紹介がまだだったな
俺は鶴丸国永だ
どうだ俺みたいな奴が来て驚いたか?
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
少しの間鶴丸国永を見つめ

視線を月に戻した

横からの視線は多かったが一々相手になんてしたくなかった
鶴丸国永
鶴丸国永
氷姫!お前さんは驚きは好きか?
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
…驚き?
鶴丸国永
鶴丸国永
あぁ!
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
…分からない
鬼殺のことしかしてなかったから…驚き…
三日月宗近
三日月宗近
これからは俺たちがいる
驚きはこれから知っていこう
鶴丸国永
鶴丸国永
そうだな!逢いたい人がいるのはわかる
だがな、俺たちは刀剣…歴史を守らなければならない
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
歴史?
鶴丸国永
鶴丸国永
あぁ…俺たち刀剣男士は審神者により顕現されこの身を得るんだ
お前さんは既に人の身をもっていたな
刀剣は怪我をしたら審神者である主に手入れを受けなければいけない
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
どうして?
三日月宗近
三日月宗近
怪我を放置すれば任務に支障が出るからだ
鬼殺隊とやらでも怪我の放置などしていなかったのではないのか?
なんで鬼殺隊のことを知って…その事を知ってるのはあの黒髪の子と襖の外で聞いていた玄弥にそっくりな声をしてた人しか知らないはずなのに
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
怪我の放置はしてない…自分で処置はしてた
怪我をするのは自分の力不足が原因…
でも自分で腕を切ったあとは放置してる…血によっては鬼を惑わす薬にもなるから
三日月宗近
三日月宗近
ほぉ…薬とは?
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
私は稀血…稀血とは非常に珍しい血液を持つ人の事だよ
鬼にとっては栄養価の高く貴重なもの
稀血の中でもより希少なほどに栄養価が高く、一般的な稀血であっても五十人から百人分の栄養となるため、鬼に見つかると狙われることが多いの
鶴丸国永
鶴丸国永
それは…
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
稀血は何も私だけではない
同じ鬼殺隊の人たちの中にも何人かいるし、鬼殺隊でない人達にもいる
この血のおかげで助かったこともあれば

助けられなかったこともあったな

でも鬼はもう居ない

もう…日輪刀を振るうことはないはずだったのに
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
ねぇ、歴史を守らないとどうなるの?
鶴丸国永
鶴丸国永
簡単に言えば、生きているはずの人間が死んでしまったり、死ぬはずだった人間が生きてしまう
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
…じゃあ、私が生きていたときにその事が改変されてしまったら…鬼舞辻無惨あいつは生きていて長きに渡る悲願が果たせないままになっていたってこと?
三日月宗近
三日月宗近
あいつとは誰かはわからんが、そうなるな
お主が亡くなってもこのように刀剣になることも無かったのだろうな
鬼舞辻無惨が生きながらえたままだったらより多くの死者が出ていたことになる

私や炭治郎達、師範

そのほか多くの一般市民を巻き込んでしまっていたのかもしれない

氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
…歴史を守れば師範達を守れる?
鶴丸国永
鶴丸国永
あぁ
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
…わかった
あなた達と歴史を守る
でもあなた達の審神者さんとやらを守る気は無い
三日月宗近
三日月宗近
そうか
鶴丸国永
鶴丸国永
さて、そろそろお開きとするか!
どうだ氷姫、この後俺と一緒に眠らないか?
三日月宗近
三日月宗近
何を言う鶴丸、このじじぃと共寝しようぞ
氷咲 (なまえ)【今世】
氷咲 あなた【今世】
遠慮しておく
誘いを断り縁側から経つと先程の部屋へ戻って行った

襖を少し開け素早く中へはいる

壁を背もたれとし刀を腕に抱き込んで眠りについた

あぁ…朝が早く訪れて欲しいな

プリ小説オーディオドラマ