-お昼-
お昼は友達と食べてすぐに教室を出た。
そう、コッソリ山口先生の連絡先を追加する為だ。
絶対誰にもバレないようにしようと思い、
ほとんど人通りの少ない渡り廊下まで来た。
山口先生から貰った連絡先を入力していると、
トンッ…
と何か音が鳴った。
音がする方を向くと
オレンジ色の髪の子がバレーボールをしていた。
私の小さな声に反応したのか
その子はこちらを向いた。
やはり日向だった。
でも見た目からして先生なのかは分からない。
日向先生はニコニコ笑っている。
あぁ…眩しいな……
ほんとに直射日光を浴びてる気分だ。
後ろを振り向くと
スマホを覗き込んでいた影山…先生?がいた。
へ、変人コンビが揃った…!!
日向はバレーボールを辞めて
こちらまで来た。
"山口先生の連絡先"って言っていいのかな。
生徒じゃなくて先生だし…言ってもいいかな。
このままじゃ2人ともずっと喧嘩しそうだし……
2人はスマホを出して
はやく交換したい!と目をキラキラさせている。
私は日向先生と影山先生の
連絡先をゲットした。
凄い、ほんとに交換してしまった、、
思わず口角が少し上がってしまう。
確かにあの人と交換したら
毎分何かメッセージが送られてきそう。
しばらく日向先生にコツを教えて貰いながら
バレーをしている時──────…
放課後、部活、バレー──────…
考えられることは一つ。
やっぱりこの世界でもアホだから
部活の顧問やるしかないんだろうな。
ペコッとお辞儀をして
私は走って教室へ戻った。
【今回の話のキャラクター紹介】













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。