羽瑠:あなたの過去を…、お話します
一同:(;・ω・)ごくり
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羽瑠:竜宮家は代々大手某会社の社長。あなたはそこの娘さんで、文字通りのお嬢様です。私たちはそこに勤めている執事です。
一同:え…?
羽瑠:私たちは実は高校にはお嬢様の護衛のために通っており、年齢も少し…上です。
一同:…まじか
羽瑠:あなたは…学校が大好きなようで、毎日それは楽しそうに通っていらっしゃいました。
………小学校までは。
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あなた(幼少期):ただいまーーー!!
羽瑠:おかえりなさい。いかがでしたか?
あなた(幼少期):楽しかったよ!ののちゃんとゆめちゃんがね!・・・・・・
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羽瑠:中学に入ってからしばらくしてからのあなたは…、見てるこちらまで辛くなるような、あからさまな疲労が常に顔にこびり付いていました。
私たちが早々に気づいていれば…
あんなことにはならなかったのに…
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。