第46話

45
2024/06/28 15:00
〈ともやんside〉

ドタドタと物音が聴こえて、目が覚める。
ぺろ愛男爵
ちょいちょい!ほんまにあかんて!

ここに居るはずのない、ぺろと
顔を真っ赤にしたあなたちゃんが騒いでいた。
you
だいじょーぶ!

あなたちゃんが、ぺろの酒を持っているようだった。
それも、度数の高い酒だった。
.ともやん
おいおい、何してんねん
you
あぁー!

あなたちゃんはピョンピョンと跳んで、
俺が取り上げた酒を取ろうとする。
ぺろ愛男爵
酔いすぎやって、笑

ぺろは俺から酒を受け取り、グビっと飲んだ。
.ともやん
落ち着きぃや、ほら水
you
ばかにしてる?いらない!

あなたちゃんを座らせて、俺はその横に座る。

膨れっ面になっているあなたちゃんを見るのは
今日だけで2回目。
.ともやん
はい、水は?飲まんの?
you
...

そっぽを向いたまま、俺の手から水を奪って飲む。
.ともやん
あ、二人もサウナ入ったん?
ぺろ愛男爵
おん、めっちゃ整った
you
...

少し湿った髪を触りながら問いかけても、
あなたちゃんの返事はなかった。















俺とぺろで残った酒を飲んでから、
しばらくして ぺろが眠った。

誰も車を運転できないから、今日は三人で
このまま泊まっていくことになった。

俺は散らかった缶を端に避けて、
テーブルの上で編集をする。


.ともやん
...うぉっ!?

突然、さっきまで拗ねていた
あなたちゃんに横から抱きつかれる。

俺の腹に顔を埋めて、グリグリと押してきた。
you
ともやん...
.ともやん
どうしたん?笑

拗ねたり、甘えたり。

酔ったあなたちゃんは気分屋で、
猫のようだった。
you
いつもありがとう...
.ともやん
どういたしまして、笑

腹に暖かい息がかかる。
腕を強く締め付けられて少し苦しい。
.ともやん
もう寝る?
.ともやん
ベッド使ってええよ
you
うん...

返事をしても、あなたちゃんは動かない。
you
ともやん、
.ともやん
何、どうした?








you
だいすきだよ









ふにゃっと笑って、ゆっくりベッドに歩いていく。
























































.ともやん
......やっば......///






静かになった部屋で、
俺の鼓動だけが騒いでいた______。


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