ジナは歩きながら、今日学校が終わってからの事を思い返していた。
今日のジョンウォンくんは、ずっとみんなの事を見ていた。
私の事を助けに来てくれて、
倒れたソヌくんを連れて安全なところに避難させて、
私にソヌくんを任せて、後からちゃんと状態を確認して、
これからどうするべきか考えて声を掛けて、
ソンフンくんにお願いをして。
ボスって、
こんなに周りを見て、色んな事を考えながら動いてるんだ…。
凄いな…。
ジナの中で、ジョンウォンへの尊敬の気持ちが大きくなる。
それに、あの時…
ジナの脳裏に、ワンシーンが浮かぶ。
宙に舞い、回転しながら鮮やかに蹴りを入れるジョンウォン。
凄く、かっこよかったな…。
ジナは、上がってしまう口角を必死に抑えながら歩いた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。