ソンフンの家に着いた。
一同はソンフンの部屋に向かう。
部屋に足を踏み入れると、綺麗に整えられた、清潔感のある空間が広がっていた。
ジョンウォンとソンフンがソヌを支えながらベッドまで連れて行き、ゆっくりと腰を下ろさせる。
「うぅ……。」
ソヌは少し前屈みになり、辛そうに眉を寄せる。
ジェイがすぐにスポーツドリンクを手渡した。
「大丈夫か?
水分ちゃんと摂っとけよ。」
「うん……。」
ソヌはゆっくりとスポーツドリンクを口にする。
「それ飲んだら、横になっとけ。」
「その間に手当てするけど、寝ちゃっても大丈夫だからな。」
「ん……。」
ソヌはぼんやりとジェイを見上げる。
「ジェイヒョン、お父さんみたい……。笑」
「笑ってないで、休みな。」
「はい……。」
ソヌは素直に返事をすると、枕に頭を沈めた。
「さぁ、みんな手当てするぞ。」
ジェイの言葉で、みんな部屋を出た。
それぞれ、擦り傷を洗ったり、打撲を冷やす。
ジェイは、その場に残ってソヌの手当てを先に済ませた。
そうしている内に、ソヌはすやすやと寝息を立て始めた。
リビングでは、ジナがみんなにテーピングを施す。
痛々しい怪我を見るのは、いつだって胸が痛んだ。
だけど、少しでも早く治りますようにと、ジナは最善を尽くす。
しばらくすると、ジェイもそこに合流した。
「ジェイくん、私がテーピングするね。」
「うん、ありがとう。」
ジェイの腕に、ジナが器用にテーピングをしていく。
「…ジナ、一人で出来るようになったんだな。」
「実は、家で練習してたんだ。笑」
「え?ほんとに?」
ジェイが驚いたように眉を上げる。
「私に出来ることは少ないけど、頑張りたいなと思って。」
「おぉ、凄いなジナ。」
ジェイは感心して言った。
「頼りになるよ。」
そう言って、優しく目を細めた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。