(三人称視点+ホークス視点)
夜。
公安施設の高い窓。
街はすっかりクリスマス色で、
イルミネーションの下、寄り添うカップルが行き交っている。
あなたは、窓に額を寄せるみたいにして外を見ていた。
ぽつり。
迅鷹が、少し困ったように笑う。
小さく頷いて。
迅鷹はそれ以上何も言わず、ただ「そうですね」とだけ返した。
――その少し後ろ。
ホークスは、壁にもたれて腕を組んでいた。
視線は、窓の外じゃない。
あなたの後ろ姿。
肩のライン。
窓ガラスに反射する横顔。
自分が、どんな顔でそれ言ってるか。
胸の奥が、きゅっと締まる。
羨ましいのは、外のカップルじゃない。
ホークスは、小さく息を吐いた。
呼ばれて、あなたが振り返る。
ホークスは、一瞬だけ迷ってから、いつもの軽い調子に戻す。
視線を少し逸らさずに。
あなたが、少しだけ目を丸くする。
肩をすくめて笑う。
迅鷹が、小さくため息をついた。
でも。
あなたが、もう一度窓の外を見ながら、ほんの少し口角を上げたのを。
ホークスは、見逃さなかった。
今は仕事。
今は任務。
でも。
そう、静かに決めていた。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。