第50話

仕事でも、一緒がいい
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2026/02/06 12:36 更新
(ホークス視点)
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
……ホークス
珍しく、迅鷹の方から声をかけてきた。
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
澄境のことですが
ホークス
ホークス
……はい
来た。

絶対、来ると思ってた。
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
もうすぐ、クリスマスですね
ホークス
ホークス
そっすね
迅鷹は、少し間を置いてから言う。
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
何か、予定は?
ホークス
ホークス
……
俺は、変に誤魔化すのをやめた。
ホークス
ホークス
あります
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
ほう
迅鷹の眉が、わずかに上がる。
ホークス
ホークス
……あなたと
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
ええ
一拍。
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
真面目に、ですか
ホークス
ホークス
大真面目です
迅鷹は、ため息とも笑いとも取れる息を吐いた。
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
……素直ですね
ホークス
ホークス
俺、欲しいもんは欲しいんで
それ以上、何も言われなかった。


ただ。
風見 迅鷹(かざみ じんたか)
……ちゃんと、本人に言ってください
ホークス
ホークス
…もちろん
その日の夕方。

あなたが、書類をまとめているところに近づく。
ホークス
ホークス
(今しかない)
ホークス
ホークス
あなたさん!
声が、少し裏返ったのが自分でも分かった。
あなた
はい?
ホークス
ホークス
その
一瞬、視線が泳ぐ。
ホークス
ホークス
クリスマス……一緒に過ごしません?//
言った。
顔に熱が集まるのが、自分でも分かる。
あなたが、きょとんとする。
あなた
そうですね……
ホークス
ホークス
(いける?)
あなた
……
ホークス
ホークス
……
数秒。
ホークス
ホークス
ほんとですか?
一気に明るくなる。
ホークス
ホークス
楽しみです!
あなたが、すっと真顔になった。
あなた
私は
ホークス
ホークス
あなた
全然、楽しみじゃないでふ
噛んだ。
ホークス
ホークス
……え?
追撃。
あなた
ホークスさん
冷静に。
あなた
その日、仕事ですよ?
ホークス
ホークス
……え
あなた
一緒に。任務
頭の中、真っ白。
ホークス
ホークス
……あ
あなた
……
ホークス
ホークス
やっぱ、キャンセルってできな――
あなた
弄んだんですか?
食い気味。

鋭い。
あなた
ひどいですね
淡々と。
あなた
まぁ、いいです
くるっと、迅鷹の方を見る。
あなた
迅鷹くーん
ホークス
ホークス
ちょ、待っーー
あなた
クリスマスにーー
ホークス
ホークス
遮るなって言われそうだけど遮る
あなたの前に立つ。

息、一つ。
ホークス
ホークス
あなたといたいから、仕事する
はっきり。

逃げ道、なし。

場が、一瞬静かになる。

あなたが、ゆっくり瞬きをした。
あなた
……
ホークス
ホークス
……
あなた
……仕事//
小さく。
あなた
嫌じゃないんですね
ほら、ほんとずるい。そうやって、期待しないように俺を弄ぶ。

それなら、こっちだって仕返ししてやろう。
ホークス
ホークス
あなたと一緒なら
即答。

あなたは、視線を逸らして。
あなた
……ずるいですね//
どっちが。
ホークス
ホークス
よく言われます
小さく、息を吐く。
あなた
じゃあ
顔を上げて。
あなた
仕事、頑張りましょう
ホークス
ホークス
……それって
あなた
クリスマス、一緒です
胸の奥が、一気に温かくなる。
ホークス
ホークス
……はい
抑えきれず、笑ってしまった。

仕事でも。
任務でも。
ホークス
ホークス
(……一緒なら、それでいい)
そう思える相手がいることが、もう、特別だった。

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