俺は宇宙で1番大好きな人の名前を呼んで、彼の白い頬をなぞった。
なんて言いながら、もう俺の唇はセンパイの唇に触れていた。
センパイは可愛い吐息を漏らして、俺の頭を掴んだ。
…センパイは、キョトンとした顔をしていた。
今の今まで決意を決めていた俺から飛び出た言葉が拒否だったからだろうか。
センパイは勃った俺のモノを指さしながらニヤリと笑った。
俺、武房卓弥はそんな話を創琉から聞いていた。
そんな昼休み。
宇野から突然メッセージがあって、俺は席を立った。
今日は金曜日____。もしかしたらもしかするかもしれない。
部屋は一応綺麗にしておいたし、もし突然来るってなっても平気で…。
と思考回路を張り巡らせながら宇野が居るという場所へ向かう。
と俺がしどろもどろしていると、宇野はその場から動かずに俺の目をただ真っ直ぐに見てこう言った。
宇野の目が泳いでいる。こんなになっている宇野はなかなか見たことがない。
宇野から突然厳しい言葉が飛んできて、俺はその圧力に圧倒された。
宇野は何故かそう冷たく返してから、そこから離れて行った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。