第4話

3 . 出会い
168
2025/08/10 12:50 更新
あなた
はぁっ…はぁ…っ…流石にきっついな… 。。
ってあれ、やばいもう日が沈む…!!
街から出て山を登り始め約30分
とうとう 赤みを帯びていた夕焼けも 向こうの山で
完全に見えなくなってしまった 。

冬の北海道も昼間は暖かったのが嘘のように
夜になれば酷く冷える。
私の軽装がここで仇になるのも時間の問題だったようだ 。
あなた
やばい、見えない …!!
落ち着け私…大丈夫、スマホのライト使うかぁ…。
……あれ…あそこ、なんか明るい…!!
バッグの中からスマホを取りだそうとバッグに
手を突っ込んだ所にふと視界に入る光。
温かい、懐かしい様な希望に溢れた光 。

私は惹かれる様に走った 。
この絶体絶命な危機を救ってくれそうな 途絶えては
いけない光に 思いを馳せ 雪でかじかみ感覚も鈍くなった足に力を入れて 無我夢中で走った 。
あなた
やっと、…、私は…っ…、!!
私から見て右に小さな子供、左には軍帽を被ったお兄さん。
そして…。。
あなた
死体…っ…、!
杉元
っ…!!!っ…お前誰だ!
アシㇼパ
辞めろ!杉元!撃つな!
状況が理解出来ない中銃を向けられては
恐怖でたまらず尻餅を付いてしまった。
脳内に逃げろと危険信号が送られる。逃げなきゃ殺される。でも女の子は止めてくれた、じゃあ何故死体の皮は剥がされ手に持っているのか ……。
様々な可能性が脳裏を過ぎるが 如何せん体が
びくともしない、恐怖で硬直してしまった。
あなた
ごめ、ごめんなさいっ…、私…、っ…
たまたま、通って…っ、…明かりが、見えたから、!
杉元
………アシㇼパさん、。こいつ怪しいよ 。
服装もなんか変だ …たまたまってのも嘘かもしれない…。
アシㇼパ
杉元、銃を下ろせ 。本当に怯えている 。
罪の無い者を殺すなら私は協力しないからな 。
杉元
……分かった 。
おい、変な真似するなよ 。
取り敢えずこっちに来い 。
あなた
あ…は、はい…っ、 。
おぼつかない足取りで二人の所へ向かい
こんな状況ではあるが軽く自己紹介を交わした。

小さい子はアイヌの少女であり名はアシㇼパと言う。
一方軍帽を被った人は杉元佐一と言った。
あなた
その…すみません、色々と…。。
アシㇼパ
ふ、気にするな!
あなたの下の名前も最難だったな。
何だったか、レイワ?から来たんだろう?
杉元
アシㇼパさん、あまりコイツの言う事信じない方が良いよ。
どれも嘘っぽい。……服装は、まあ…見たことないけど。
あなた
まあ…信じられませんよね、仕方ないです。
でも私、本当にタイムリープ?しちゃったみたいで…。
山に入ったら灯りを見つけて…今に…至ります…。。
アシㇼパ
暗くなってからの山は良くない。
あなたの下の名前は山の知識も無ければ
この時代の者でもない。
たまたま私達がヒグマを討つ事が出来た後だったから良いものを、今頃餌になっていた。
あなた
ぅ゙…ご尤もです…。。返す言葉もございません…。
杉元
……ふは、。まあ、そのくらいにして 、
本当に困ってるみたいだからさ 朝になったら
俺達が街まで送るよ 。
丁度明日行く予定だったし。
良いよな?アシㇼパさん?
アシㇼパ
ああ!私もその予定だった!
今日は取り敢えず私のクチャ(仮小屋)に泊まろう!
あなた
…!!本当にありがとうございます!
何とか状況を説明し、心優しい二人からの提案で
今日はアシㇼパちゃんの仮小屋に泊まる事となった。
初めは警戒していた様な杉元さんも、
私のしょぼくれた姿につい吹き出してしまった様で
こんな悲しそうな奴が悪者なワケがない。
と誤解も解け私を縛っていた緊張も心做しか
ほぐれていた。。。

プリ小説オーディオドラマ