ボクが言いかけた時
奥から木兎さんが叫びながら走ってきた
2人、肩を並べてコートに戻っていった
今は春高本戦前最後の合宿 いつも通り第3体育館に
集まって自主練をしている
ボクが壁に寄りかかりながら座っていると
横に赤葦さんが座った
そんなやり取りを見つめていると
赤葦さんのその一言にボクの顔は
一気に赤くなった
「 それで気持ち悪いって思われるか、
だったよね? 」
と再確認してきたから小さく頷いた
思わず目を閉じた 振られる覚悟で
木兎さんの珍しい真面目なトーンに
驚きながら、目を開くと満面の笑顔の木兎さんが
居た
そう言って手を広げて いかにも胸に飛び込んでこい
と言わんばかりの顔をしていた
俺は駆け足で飛び込んだ
「 でしょ、 」と言いながら優しく微笑んだ
そしてその顔を目の前のコートでラリーをしている
2人に移す
ボクがその言葉を受け取り
考え言葉を発そうとしたとき
そう呼ばれた
しかも黒尾さんはボクの方を見ながら
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝こんな恋は二度とない ~完~












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。