だけど、やっぱりだめ、と自分を奮い立たせてグガにもう一度キスをしてその場を離れた。
その後も、アミ達のコメントを見たり時折チラッとグガの顔を見て癒されたり。
そんなことをやっていると時間はあっという間にすぎてアミに挨拶をしてライブを閉じた。
グガは、その日はやっぱりなかなか解放してくれなくて
もうめちゃくちゃだからって言っても
止まれない、って言われて。
結局かっこいいグガに流されちゃう僕って本当にグガに惚れ込んでるんだなって。
そう思うとなんだかそれも悪くないな、とか考えちゃう自分ほんとに馬鹿だな、と思う。
なんて、恥ずかしくなっちゃったから語尾は本当に小さな声になっちゃったけど
グガはそれすら聴き逃してくれなかった。
そうやって、またすぐ甘い言葉をかけて僕をどんどんグガの沼にはめていくんだ。
🐰🐯
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!