ひなたside
小学一年生の時から私は、いじめを受けていた。泣き虫だった。友達なんて一人もいなかった。
いじめのことは、親には言ってなかった。言ったらまたいじめは酷くなると知っていたから。これ以上、親にも迷惑をかけたくなかったから。
なのに、助けてくれた。あの男の子が、
それから私は、名前も知らない男の子に全部話した。いじめられてること、それを親が知らないこと、友達が一人もいないこと、全部。
こうして私たちは、出会った。そして毎日、放課後4:00にいつもの公園で待ち合わせしていっぱい、いっぱい話した。私が泣いてきた時はいつも
と言ってくれて、泣きじゃくった時は
と優しく頭を撫でてくれた。私はいつも
としか言えなかった、だけど彼は
と、優しくしてくれた。いまでも忘れないあのぬくもりはあたたかくて、優しかった。
この頃から私は学校にも行けなくなっていた。
でもある日。
こうして私たちは最後の約束を交わした。そして『またね』という言葉を交わして別れた。『さようなら』とか、『ばいばい』とかは交わさなかった。わけはまたいつか会える気がした、ただそれだけだった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!