第16話

第16話
8
2023/12/19 12:50
スマイス
スマイス
わぁ、、
山を登り少し平べったい所へ来た。
平べったい所は野原で沢山の花が咲いていた。
主にカモミールやディアスシアが咲いていた。
少し先まで行くと崖だった。崖からは海が見えた。空には大量の星達が輝いていた。
スマイス
スマイス
山に居るはずなのに海が見えるって、、、ふふ
私はクスッと笑った。
私は崖の端っこら辺に座った。
花を潰さないよう慎重に座った。
私の後ろにいる沢山の花はまるで光っているように輝いていた。
スマイス
スマイス
思いし邪魔だなぁ。
私は重く暑い上着を脱ぎティアラを取りネックレスを取り指輪を外した。
サァっと風が吹いた。静かな波の音。
冬の空に浮かぶオリオン座。そのほかの小さな星。
スマイス
スマイス
綺麗な場所、、、
星を眺めてると星が滲みぼやけてきた。
スマイス
スマイス
グスッ別に、私一人でも全然いいし、なんなら
ここで一生寝てたいし、、、
謎の人
謎の人
あんた泣きながら何言ってんのさ
スマイス
スマイス
??
後ろからアイラのような声が聞こえた。
髪もアイラのような黒髪。
探しに来てくれたのかと思いチラッと見た。
とても似ているが目の色が違った。
それにアイラはあんなにフワッと笑わない。
スマイス
スマイス
あなたは?だれ?
ライヤ
ライヤ
僕はライヤです。
あなたは?
スマイス
スマイス
私は、スマイス・スペーストーンです。
彼はライヤと言った。貴族でもないただの町人だと言う。
ライヤ
ライヤ
これはあなたのお荷物ですか?
スマイス
スマイス
は、はい
ライヤは私がさっき脱いだ上着やティアラ・ネックレスや指輪に手を伸ばした。
スマイス
スマイス
(盗むか?)
疑った私を殴りたい。彼は私の上着が土で汚れないようにと彼の羽織っていた上着を下に敷いてくれた。
スマイス
スマイス
そんな、別に大丈夫よ。
ライヤ
ライヤ
いいえ。こんな高価な上着汚してはなりませんよ。
スマイス
スマイス
何故あなたは、ここに居るの?
ライヤ
ライヤ
僕母親がすごく暴力的で、たまに逃げにここへ来るんです。
ライヤは照れくさそうに目尻をかいた。
スマイス
スマイス
大変なのね。
黙り込んでいると朝日が昇り、私達は朝日に見惚れていた。
ライヤは少し黙り込んでから口を開いた。
ライヤ
ライヤ
貴女が危ない時は、私が守ります。
その時、僕に危害が加わっても貴女は
彼を守ってあげてください。
ライヤは私の手を握りながら真剣な眼差しで
私を見た。私は困惑してしまった。
スマイス
スマイス
、、、うん?彼?
ライヤ
ライヤ
ハッ、すみません!いきなりこんな事!
スマイス
スマイス
いいえ。全然大丈夫よ!
ライヤは照れながら立ち上がった
スマイス
スマイス
上着忘れてるよ!
ライヤ
ライヤ
はっはい!
ライヤ
ライヤ
では!さようなら!
カクカクと歩きながら山を降りていった。
スマイス
スマイス
(不思議な子だなぁ)
私は立とうとした。
スマイス
スマイス
うっ(久しぶりに立ったから腰が、)
ゆっくりと立ち上がり伸びをして街へ戻った。
これからどうしようかと悩んでいると後ろから
名前を叫ばれた。聞き覚えのある声。
アイラ
アイラ
スマイス!!ごめん、、、本当にごめんなぁ。
周りからの視線が集まる。
とにかく、頭を下げているアイラを担ぎ何処か
2人で話せる場所を探した。
近くにあったカフェに入った。
スマイス
スマイス
、、、で、急に何。
アイラ
アイラ
本当にごめん。俺なんか、なんか、俺
私は焦っているアイラを落ち着かせるために背中をさすった。
アイラ
アイラ
アイツとスマイスがキスしてる所から覚えがなくて、
アイラ
アイラ
気づいたらナステスが俺の服脱がそうとしてて。何でアイツが城に居たのかも分からないし
アイラ
アイラ
とりあえずビーナフは殴って来たけど。スマイス居なくて謝りたくてずっと探してて
アイラ
アイラ
ごめん。本当にごめんなさい。
アイラはテーブルに頭がつくまで謝ってくれた。
スマイス
スマイス
私もごめんなさい。ビーナフを避けきれなかった。
このまま謝ったり謝られたりが続くので朝ご飯として何か食べてカフェを出た。
家へ帰ろうと歩き始めるとアイラは大きなアクビをした。
そういえば昨日と服が変わらないアイラ。
スマイス
スマイス
もしかしてだけど夜も寝ないで探してくれた?
アイラ
アイラ
んーまぁ。
アイラは寝ずに探してくれたのに私は綺麗な花畑で不思議な少年と喋っていただけ。
スマイス
スマイス
ありがとう。
私はアイラの背中に抱きついた。
スマイス
スマイス
帰ったら一緒に寝ようか。
アイラ
アイラ
夕方くらいまで寝たい。
スマイス
スマイス
いいよ!
2人で手を繋いで帰りました。
サスター
サスター
やはり辞めた方が、、、
スカール
スカール
黙れ!パパは何も口出すな!
怒鳴るとスカールは男の写真を大量に持ってきて机に置いた。
スマリン
スマリン
あぁついに全てが上手くいく。
私達は今までよりもいい暮らしを、
スカール
スカール
そうよ〜。スマイスと関わりがある男、洗脳して軍隊も執事も集めてスマイスを殺してやる。
スカール
スカール
あなた達は洗脳しなくても手伝ってくれるのよね?
すると横に並んでいる4人がコクっと頷いた。
そのには1人美女が立ちスマイスの元婚約者まで居た。
サスター
サスター
(あぁ、この国はどうなるのだろうか)
スマリン
スマリン
ウフフフフ
スカール
スカール
フフアハハハハハ!
父は膝から崩れ落ちスカールと母スマリンは
大きく笑う。

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