血まみれで白目を向いたクマや鹿が横から飛んで出てきた。
ドサドサドサッ
驚く時間もなく上から何かが降ってきた。
生臭く私の手は赤色に染っていた。
私は咄嗟に叫んだ。
上から降ってきたのは脳を撃たれ血だらけの大量の鳥だった。
しかしまだ少し動いており苦しんでいた。
私は腰が抜け立ち上がれなかった。
私は真っ青な顔で木に寄りかかっているとヒョイっと誰かに持ち上げられた。
私はニコラに抱えられながら街へ降りていった。
服は鳥の血だらけなので上着で隠すことにした。
マリフは驚いた様子で私の服装を2度見した。
私は奥にちょうど居たメイドさんに抱えられ風呂場へ連れてかれた。風呂から出て会議室に行くとニコラとマリフが座っていた。
ニコラはアイラの執事が持っている白いティーポットを必死に止めている。
ニコラとアイラの執事はとても仲良さそうに会話をしている。
↑
どこが?!
ニコラは負け紅茶を飲んでいた。
執事が学んだ紅茶の入れ方はと言うとスペーストーン家は皆やっていた仕方だった。執事はとてもドヤっとしていたが私はその光景を見慣れていた。まぁ拍手するしかないけど。
ニコラは首を触りながら話を続けた。
ニコラは頭を抱え思い出しているようだ。
いきなり閃いたように目を大きく開けた。
その瞬間家の扉がバンッと空いた。
私の名前を叫ぶ人。
アイラは人差し指を立て頭にトントンと当てた。
エスラード伯爵も今日のイベントにいたらしい。
私はハッとした。私に降り注いだ鳥、クマや鹿の死体。合わせて19体は居た。
シンとする会議室にカラスの鳴き声が響いた。
気づけば辺りは暗くなっていた。
そして1週間ニコラはずっとこの屋敷にいた。
しかしずっと剣しか振っていない。もしアイツらが襲撃しに来ても良いように。との事だった。
月日は流れ1月24日。昼を過ぎた頃。私達はドキドキしていた。しかし何も起こらなかった。
いきなり扉がバンッと空いて激しい足音が聞こえた。
なんとジュピターとスタースが来ていた。
いきなり汗だくのジュピターが怒鳴った。
昼に庭の花に水をやりに行き中々帰ってこず見に行ったら消えていたと。
赤と青のオッドアイはスペーストーン家のカラスの印。
玄関から何やら明るい声が聞こえた。
何かがおかしい。喋り方、目がおかしい。
喋り方はいつもおしとやかに落ち着いて喋る。
目もなんだか暗い。
ベリースヒは後ろから大きいスプレーを持ち出し周辺にふりかけた。その瞬間私達はバタバタと倒れて行った。