第18話

第18話
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2023/12/27 11:22
スマイス
スマイス
え?
血まみれで白目を向いたクマや鹿が横から飛んで出てきた。
ドサドサドサッ
驚く時間もなく上から何かが降ってきた。
生臭く私の手は赤色に染っていた。
スマイス
スマイス
いやぁぁぁぁぁぁっ!!!
私は咄嗟に叫んだ。
上から降ってきたのは脳を撃たれ血だらけの大量の鳥だった。
しかしまだ少し動いており苦しんでいた。
私は腰が抜け立ち上がれなかった。
スマイス
スマイス
(誰がこんなこと、私も狙われてる?逃げるべき?立てない、どうしよ、)
ニコラ
ニコラ
スマイス!
私は真っ青な顔で木に寄りかかっているとヒョイっと誰かに持ち上げられた。
スマイス
スマイス
ニコラ、、、?
ニコラ
ニコラ
久しぶり!あ!とにかくココから離れるぞ!
私はニコラに抱えられながら街へ降りていった。
服は鳥の血だらけなので上着で隠すことにした。
謎の人
謎の人
あぁ見たい!!!もっとあの顔を見せてくれ!スマイス!ずっと見てきたどの顔よりもいい!恐怖の顔!
マリフ
マリフ
ニコラ!久しぶりね!って、えぇ?!スマイスお嬢様?!どうしたんですか!
マリフは驚いた様子で私の服装を2度見した。
ニコラ
ニコラ
後で話す。今は風呂に入れてやれ!
マリフ
マリフ
わ、わかりました!
私は奥にちょうど居たメイドさんに抱えられ風呂場へ連れてかれた。風呂から出て会議室に行くとニコラとマリフが座っていた。
モブ執事
モブ執事
紅茶は、
ニコラ
ニコラ
大丈夫です
モブ執事
モブ執事
紅茶を
ニコラ
ニコラ
大丈夫だって、
モブ執事
モブ執事
紅茶いれm
ニコラ
ニコラ
大丈夫だよ?!ね?うん。
モブ執事
モブ執事
、、、、、、紅茶を!
ニコラ
ニコラ
こいつどうにかして!
 ニコラはアイラの執事が持っている白いティーポットを必死に止めている。
ニコラとアイラの執事はとても仲良さそうに会話をしている。

どこが?!
アベッサ
アベッサ
その子ねー最近オシャレな紅茶の注ぎ方みたいなの学んで紅茶凄い入れたがるの。許してねん
ニコラは負け紅茶を飲んでいた。
執事が学んだ紅茶の入れ方はと言うとスペーストーン家は皆やっていた仕方だった。執事はとてもドヤっとしていたが私はその光景を見慣れていた。まぁ拍手するしかないけど。
ニコラ
ニコラ
かくかくしかじか
マリフ
マリフ
それは?!またスカール様たちが怪しいと、?
スマイス
スマイス
手紙も来てて、わからないのよ、本当かも嘘かも
ニコラ
ニコラ
あいつら、夜中コソコソ話し合ってるんだけど、
ニコラは首を触りながら話を続けた。
ニコラ
ニコラ
でもアイツらずっと笑ってて、楽しそうな普通の会話してんのかなって思ってる。
スマイス
スマイス
他怪しい点は?
ニコラは頭を抱え思い出しているようだ。
いきなり閃いたように目を大きく開けた。
ニコラ
ニコラ
そういや暗闇だったけど知らない人が4人居た、
ニコラ
ニコラ
客かもしれんけど、客だったら僕達召使いに言うって決まりだし、
その瞬間家の扉がバンッと空いた。
私の名前を叫ぶ人。
アイラ
アイラ
スマイス!!!ごめん!本当に!俺のせいで怖い思いさせて。
スマイス
スマイス
えへへ大丈夫だよ。
マリフ
マリフ
話は聞きましたか!誰でしょう、こんなこと、
アイラ
アイラ
あいつ怪しいと思う。あのーあれ
アイラは人差し指を立て頭にトントンと当てた。
アイラ
アイラ
俺を誘拐したやつ
スマイス
スマイス
、、、エスラード伯爵?
アイラ
アイラ
そうそう。あいつ俺会ったけどずっとニヤニヤしててキモかった
エスラード伯爵も今日のイベントにいたらしい。
アイラ
アイラ
動物1匹も持ってないのに銃はもう弾丸なくてさ。あ、開催者から貰う弾丸は20個ね。全部無くなってた。
私はハッとした。私に降り注いだ鳥、クマや鹿の死体。合わせて19体は居た。
スマイス
スマイス
エスラードだ、、、
エスラード
エスラード
ちなみに俺がエスラードね
アイラ
アイラ
そうか、
シンとする会議室にカラスの鳴き声が響いた。
気づけば辺りは暗くなっていた。
アベッサ
アベッサ
お、ニコラさん今日ここに泊まりっすか
ニコラ
ニコラ
あいつら怖いしそーしよっかな
モブ執事
モブ執事
お前泊まるの?
ニコラ
ニコラ
うん
モブ執事
モブ執事
じゃあ紅茶を
ニコラ
ニコラ
いらん
そして1週間ニコラはずっとこの屋敷にいた。
しかしずっと剣しか振っていない。もしアイツらが襲撃しに来ても良いように。との事だった。
月日は流れ1月24日。昼を過ぎた頃。私達はドキドキしていた。しかし何も起こらなかった。
いきなり扉がバンッと空いて激しい足音が聞こえた。
スマイス
スマイス
なに?!
ジュピター
ジュピター
スマイス義姉さん!
スタース
スタース
スマイス!
なんとジュピターとスタースが来ていた。
アベッサ
アベッサ
なになに騒がしいガキンチョ達が来たわね。
アイラ
アイラ
敵襲かと思ったわ、
ジュピター
ジュピター
ベリースヒ兄ちゃんが朝消えた!
いきなり汗だくのジュピターが怒鳴った。
昼に庭の花に水をやりに行き中々帰ってこず見に行ったら消えていたと。
スタース
スタース
庭に、、、カラスが居たんだ、
スタース
スタース
赤と青のオッドアイの、
赤と青のオッドアイはスペーストーン家のカラスの印。
スマイス
スマイス
まさか
アイラ
アイラ
本当にやるつもりなの、?
謎の人
謎の人
よーーーす!!!
玄関から何やら明るい声が聞こえた。
ジュピター
ジュピター
この声お兄ちゃん?!
ベリースヒ
ベリースヒ
よ!!いやぁゴメンね!
何かがおかしい。喋り方、目がおかしい。
喋り方はいつもおしとやかに落ち着いて喋る。
目もなんだか暗い。
スマイス
スマイス
ジュピター!!!近ずかないで!
ジュピター
ジュピター
へ?
ベリースヒ
ベリースヒ
残念。そんな事しても無駄よ
ベリースヒは後ろから大きいスプレーを持ち出し周辺にふりかけた。その瞬間私達はバタバタと倒れて行った。
謎の人
謎の人
今夜国中で争いが起きるだろう。せめてあの人を守りきらねば。絶対に、守らなきゃ。守らなきゃ、
ライヤ
ライヤ
守らなきゃ

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