第3話

小さな記憶
51
2023/03/20 01:25 更新

これは4歳くらいの時




ここは僕が住んでたマンション

母さん
りおん!早くご飯食べて!
りおん
りおん
うん…コクッ…コクッ…
母さん
ほら兄ちゃんも!そろそろ行かなあかん時間やで!
まさき
うん

この時兄ちゃんは小学生

兄ちゃんは遅刻はしてたけどちゃんと行っていた
母さん
あぁ!りおん!そんなこっくりこっくりしてたらご飯の中に髪の毛入る!
りおん
りおん
んん…コシコシ

僕は小さい頃から朝に弱かった
母さん
兄ちゃん!そろそろ行かな!
まさき
あっ行ってきます!
母さん
行ってらっしゃい!
りおん
りおん
ん…行ってらっしゃい兄ちゃん…フリフリ
まさき
行ってきますフリフリ
ガチャッ


ガチャン

母さん
お母さんもそろそろ行かなあかんからな
りおん
りおん
……
母さん
ほらりおんそろそろじぃじとばぁば来るで
りおん
りおん
ん…








母さん
行ってきます!
ばぁば
りおん、ほらお母ちゃんに行ってらっしゃいは?
りおん
りおん
ぅ…行かんといて!グスッ…嫌や!グスッ…
母さん
でも仕事やから…休む事出来ひんからお母さん行かなあかんねんヨシヨシ
りおん
りおん
いややぁ…グスッ…ヒグッ…つれてってぇ!
母さん
連れてかれへんよポンポン
母さん
んなね行ってきますフリフリ
りおん
りおん
やあぁっグスッ…うぇえぇ…ヒグッ…あぁぁあ…ヒグ…

ガチャッ


バタンッ

りおん
りおん
やあぁぁぁあぁ!っうぅうぅ…グスッ…


小さい頃の僕は毎日のように母さんが行く時は泣いていた

帰ってくるまでずっと泣いていた時もあったらしい




泣き止んだ時はばぁばかじぃじが同じ部屋にいる状態で朝ごはんを食べていた

りおん
りおん
モグ…グスッ…モグ…
ばぁば
あのなりおん
りおん
りおん
ん…?
ばぁば
このパンなこうすると…パンッ
ばぁば
小さくなって食べやすいやろ?
ばぁば
それにな、あんが広がってこっちの方が美味しいんやで
りおん
りおん
パクッ…モグ…モグ…!
りおん
りおん
おいしい…!
この頃はよく小さめのつぶあんパンを食べていた

ばぁばにおいしい食べ方を教えて貰ってからよくそのペタンと潰す方法で食べていたある日


初めてじぃじの目の前でその方法で食べた

りおん
りおん
〜♪パンッ…パクッ…モグモグ

この時少しパンを潰して食べるのに楽しさを覚えていた

じぃじ
なんやその食べ方
りおん
りおん
じぃじ
そんな汚い食べ方すんな
りおん
りおん
で、でもばぁばに教えて貰って…
じぃじ
あ〜?ばぁば?
ばぁば
なにぃいままきのオムツ変えてんねんけど

まきとは僕の妹だ
じぃじ
なんでこんな汚い食べ方教えたんや
ばぁば
そりゃ口小さいんやからパンを食べやすい大きさにしたんや
ばぁば
それに潰した方があんが広がって美味しいから
じぃじ
子供にこんな汚い食べ方教えんな


この日から僕はじぃじの前でパンを食べる時は隠して潰してから食べるようになった


バレたら怒られてたが何故かその時の僕はどれだけじぃじに言われようとやめようとは思わなかった





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