小南「はぁ?!?!なにアイツ!!!」
机が揺れる。
ある程度の事態を知った小南は大きく体勢を崩した。
烏丸「ていうか、よくソロ戦持ち込めたな。あの人相当忙しい人だぞ。」
空閑「ほほう。それは村上先輩に感謝ですな」
烏丸「浅間隊隊員で防衛任務に励みながら中央オペレーターでほかオペレーターのフォローもして営業部でこき使われながら剣道の大会にもでてる、ヤバい人だぞ。あの人。」
空閑「それは?!なんとなんと!」
烏丸「小南先輩はここ3ヶ月程ソロ戦を後回しにされ続けている。」
三雲「それは………。どうなんですかね……。」
小南が空閑の首元を絞めた。
小南「この私を差し置いてなにやってくれてんのよっ!」
空閑「うぉぉおぉぉぉ」
烏丸「なら、その伝言には言う通りに従っていたほうがいいな。」
三雲「それは…どういう?」
小南「ただ趣味が悪いの」
烏丸「まあ、始まったら分かるだろうが。あの人は人を動かしたりする時、絶対に他の道を行かないようにさせる。」
烏丸「あの人はそういう、獲物を執拗に狙う癖がある。」
烏丸「だから、指示通りに動いてある程度の利益が出たら引く。それがワンコ先輩の正しい攻略法だ。」
小南「なんか聞いてたらムカついてきた。」
三雲は頭を抱えた。
三雲「それは……そうなんですが…。」
空閑「どうした?オサム。」
三雲「ぼくは、もっと他のやり方がある気がする。」
三雲「もう少し調べてみます。烏丸先輩のアドバイスは頭にいれるとして、その‘潰された道’を知っておきたい。」
烏丸「まあ、対策することは良いことだ。」
三雲「はい。」
そう言って三雲は部屋に戻っていった。
空閑「小南先輩、ワンコ先輩ってそんなに腹黒いの?」
空閑遊真は悩んでいた。
烏丸が語るような、腹黒くなにを考えているか分からないような人物像とは戦って知った輪湖と噛み合わないからだ。
どちらかと云うと、真っ直ぐで貫くような清廉した人格。
小南「性格がいいところが噛み合わないのよ。
でも、シャマランみたいな素悪がいるところで純白っていうほうが怖いわ。
狂気の中での正気が1番の狂気なんだから。」













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。