ラウールside
あなた「昨日一緒にいた子誰?」
『ん?友達だよ?』
あなた「でも、昨日は
一緒に帰れないって言ってたじゃん!」
『先に言われてたから』
あなた「私より
あの子の方が可愛いもんね、
私みたいな子供よりあの子みたいな方が
らうくんと釣り合うよね」
『そんなことないよ』
あなた「そんな事あるの!
らうくん大人っぽくて、
私でいいのかって思ってる」
あなた「らうくんは
そんな事思った事ないよね、
私だけが好きみたいじゃん!!!」
あなた「ごめん、先に帰るね」
ちょっとしたすれ違いだと思ってた。
明日になれば、
「らうくん!!」
って笑ってくれると思った。
だから、気に留めず君を置きざりにして帰った。
「らうくんのばか」
そう聞こえたのは気のせいじゃなかった。
振り返ると雨に紛れて泣いてる君がいた。
悩んでる事、
もう少し早く気付けば君は隣にいたのかな。
あんなに考えて、好きでいてくれたのに。
気づかなかったけど、
俺はこんなに君が好きだったんだ。
頭からあなたが離れないよ。
『あなたっ』
あなた「………ッ」
学校で見つけても
指の間をすり抜けていくように避けられた。
いつになったら本当の君が分かるんだろう。
あなた「らうくん!見て!綺麗なお花!」
『それ、青のエゾギク』
『花言葉は、信じる恋』
『それと、あなたを信じているけど心配』
あなた「ヘぇ〜、さすがらうくんだね!」
信じる恋とあなたを信じているけど心配、か。
3年も前の思い出。
記憶の片隅に残ってる思い出も
1つずつ消えていきますように。
君以上の人に出会うことはもうない。
でも隣に君がいるときには帰れない。
過ぎ去った日々なんだ。
終わらないでほしい。
終わってほしい。
どうやっても、
君との終わらない Memories。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。