な、なんとかシェアハウスまでついたぁ...
...チャイム...押さないと.....
...チャイムを押そうとする俺の手は震えていた。
自分に言い聞かせるように呟く。
俺は勇気を振り絞り、チャイムを鳴らした。
きっと....『ゆあんくん!遅かったね!』って言ってくれるはず....。
ガチャッ
出てきたのは、たっつんだ。
大丈夫...大丈夫...だい、じょうぶ...
たっつんがそう言った瞬間、俺の目の前は真っ暗になった
アイツは本当に..........
たっつんは戸惑っているようだ
.....戸惑うのも仕方がない。
俺のことを覚えていないのだから。
ガチャッ
俺がシヴァさんの名前を口にすると、シヴァさんはビクッっとした。
知らない人が自分の名前を知ってたら、誰でもびっくりするよね...
だから、仕方がない
ガチャ
今にも耳が塞ぎたくなる。
だが、俺は次の言葉を待った。
きっとじゃぱぱも『誰?』と言うのだろう。
分かってる。分かってるけど、何故か期待してしまっている俺がいた。
俺は耳を疑った
気がつくと、俺の目からは大粒の涙が溢れていた。
じゃぱぱが俺に駆け寄ってくる。
じゃぱぱの俺の記憶は消えていない。
そう思うと、安心感からか、さらに涙が溢れた。
シヴァさんの言葉が、胸に刺さる
俺のせいで....じゃぱぱとシヴァさんが喧嘩してほしくない...











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。