第2話

見てはいけない一面
808
2024/02/22 09:00
あなたがハズビンホテルに来た翌日の昼過ぎ...
あなた
おはようございま〜す
チャーリー
おはようあなた!
エンジェル
おはよ〜
チャーリー
大丈夫?よく眠れた?
あなた
はい!とってもよく眠れました!
チャーリー
そう、良かったわ!お家の荷物は今から取りに行くの?
あなた
はい!今から荷造りしに行ってきます
チャーリー
今からだと...時間かかっちゃうかしら?
あなた
初めから家具が付いているタイプの家なので小物とかしか持ってくるものは無いんですけど...物が多くて...
チャーリー
そう!ゆっくりで大丈夫なんだけど...
あなた
ど?
チャーリー
1人でやったら時間かかっちゃうわよね...
あなた
確かに...
チャーリー
そうだわ!1人あなたについて行くのはどう?
あなた
えぇ!?
チャーリー
誰かー!あなたの荷造り手伝える人!
エンジェル
ごめん俺仕事〜
チャーリー
そう...ハスクは?
ハスク
悪いが、まだ洗う酒瓶が残ってる
チャーリー
うーんどうしよう...
あなた
大丈夫ですよ、荷造りくらい一人で...
あなたがそう言いかけた瞬間、何やら黒い影が
現れる
アラスター
私がお供しましょう
チャーリー
アラスター!!
あなた
えぇ!?そんな恐れ多いですよ、
アラスターさんなんて...
アラスター
大丈夫ですよあなた、そんなに恐れることはありません
チャーリー
そうよ!
チャーリー
それに、アラスターは凄い力の持ち主だし!
あなた
じゃあ...お言葉に甘えて...
チャーリー
おっけー!頑張ってねー!
あなた
行ってきます〜
チャーリー
あ、待ってあなた!
あなた
チャーリー
帰ってきたら敬語は使わなくていいわよ!私は仲間なんだから!
あなた
...!はい!
血の気の多い道を歩くあなたとアラスター
その時、あなたがアラスターに質問をする
あなた
アラスターさんはあのホテルに来てどのくらいなんですか?
アラスター
ざっと、1週間ぐらいですね
あなた
へぇ...!何故あのホテルに?
アラスター
うーん、色々ありますが、秘密です
あなた
秘密?
アラスター
えぇ、もしかしたらいつかわかる時が来ますよ
あなた
そうですか...
(もしかしたら聞いちゃいけなかったかな...)
そんなたわいのない会話をしているとあなたが住むアパートに到着する
あなた
あっ、ここです!
アラスター
ほう...ここにしては珍しく綺麗なんですね
あなた
はい!私もびっくりしましたよ
あなた
ここ、結構長いこと住んでたんですよねぇ〜
そう言いながらあなたは自分の部屋のドアを開けた
あなた
少しばかり物が多いですが...頑張りましょう!
アラスター
えぇ、おや、これは?
あなた
あっ、ラジオだ!
あなた
懐かしいなぁ〜これでアラスターさんのラジオ聴いてたんですよ!
アラスター
ほう
あなた
でも、ここ最近ラジオが無かったから
全然使ってなかったなぁ
アラスター
もし、貴女がそのラジオを捨てないんだとしたら、またラジオがやる日が来るかもしれませんね
あなた
...!はい!ずっと大切にします!
そんな会話をしている内に次々と荷物の整理は終わり...
あなた
ふぅ〜やっと終わりましたね!
あなた
手伝ってくださってありがとうございます!
アラスター
当然ですよ
あなた
荷物は業者の方がやってくれるそうなのでこのまま置いて行きましょうか
アラスター
先に出ていてください
あなた
?分かりました
あなたがそう言いながらドアを開け外に出ると1人の男が立っていた
あなた
あ...グリフさん...
グリフ
あれもしかしてあなたちゃん?
グリフ
久しぶりだねぇ
あなた
あ...はいお久しぶりです
グリフ
元気にしてたぁ?昨日家に帰って無かったみたいだけど
あなた
実は引っ越すんです
グリフ
えぇ!?嫌だよぉあなたちゃんが居ないと寂しいなぁ僕
あなた
でも...
アラスター
何をしているんですかあなた
あなた
アラスターさん...
グリフ
あ?あんた誰だ?
アラスター
私はアラスターです、あなたの友達...ですよ
グリフ
あっそ、それであなたちゃんどこに引っ越すの?僕も一緒に行くよ!
グリフがあなたの手を掴もうとした瞬間...
アラスター
そろそろ帰りますよあなた、チャーリー達が待ってます
そう言いながらアラスターがあなたの手を取りそそくさと歩く
グリフ
ちょ、待てよ!
あなた
あっ、アラスターさん...
アラスター
いいんですよ、あんな奴
しばらく経ちホテルの前に着くと...
アラスター
私は少し用事があるので先に帰っていてください
あなた
分かりました
(あっ、大家さんに挨拶してない...でも、お世話になったし挨拶してった方がいいよね...)
あなた
走ればすぐ着くだろうし、ちょっと行ってこよ!
そして、大家さんに挨拶を済ませたあなたがホテルに戻ろうとすると、少し離れた裏道から物音が...
(なんだろ...動物でも居るのかな...?)
あなた
ちょっと行ってみようかな...
あなたが裏道を進んでいくと何やら血の匂いがしてきたと同時に何かぐちゃぐちゃと音が響いてくる...
(なんの音...?人喰い族の人でも居るのかな...)
さらに進んでいくと匂いがきつくなると同時に何やら見覚えのある背中が見えてくる
???
やはりまずいな...
(もしかして...)
あなた
アラスター...さん...?
アラスター
おや、あなた。こんな所で一体何を?
あなた
物音がしたので気になって...
あなた
アラスターさんは何を...?
アラスター
少しばかり食事をしていただけですよ、
(食事か...よかっ...)
そう思いながらあなたがアラスターの奥の物に目を向けると...
あなた
...!?
アラスター
しかし...食事とはいえ貴女にだけは見られたくなかったのですが...
(もしかしてあれ...)
アラスター
見られてしまったのなら仕方がないですね...
あなた
あの...!
あなた
私...何も見てません!
アラスター
...?
あなた
アラスターさんが何を食べてたのかも分からないし...アラスターさんしか見てないです!
アラスター
そうですか...
あなた
では、早く帰りましょう、チャーリー達が首を長くして待ってますよ
あなた
は...はい!
何やら不思議な雰囲気のままアラスターとあなたがホテルに帰ると...
チャーリー
あなた〜〜!!!!
あなた
!?
チャーリー
帰るのが遅かったから心配してたのよぉ!!!
チャーリーはそう泣きながらあなたにすがりつく
あなた
大丈夫よチャーリー、少し時間がかかっちゃっただけだから...
チャーリー
...あなた、それ...
あなた
チャーリー
敬語じゃなくなってる!!!!!
あなた
だって、敬語じゃなくて大丈夫って言ってたでしょ?私ももっと仲良くなりたいし、
チャーリー
やった〜!!!
チャーリー
これからもっと仲良くなりましょうね!!!
あなた
うん!
無事に荷造りが終わったあなた。
アラスターの意外な一面を見た彼女はこれからどう接していくのでしょうか...

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