第8話

第7話
449
2022/09/23 03:27
シルクside
ぺけたん
ぺけたん
はあああ!
モリアーティ
モリアーティ
…っふふ…なかなかやるね
ぺけが戦ってる…あいつは10年前からこうやって戦ってきたんだな…本当の自分も隠して
シルク
シルク
ぺけ…
俺達は閉じ込められた檻の中でただ見ていることしか出来ない…
マサイ
マサイ
あいつ…ずっと俺達のことを…
ザカオ
ザカオ
知らなかった…ぺけは悲惨な人生を歩んでいたなんて…
ンダホ
ンダホ
もっと早く気づいてあげられたら…
ダーマ
ダーマ
くっそ!あいつが戦ってんのに俺らは何も出来ねぇのかよ!
モトキ
モトキ
ぺけ!
檻の中で俺達は見ていることしかできなかった…













ぺけたんside
モリアーティ
モリアーティ
へぇ…君なかなかやるね…
ぺけたん
ぺけたん
こちとら何年修道士やってると思ってんの!その分絶望してファントムになった子、戦いで命を落とした子達を見てきたの!
モリアーティ
モリアーティ
君の婚約者もその1人だろ?
ぺけたん
ぺけたん
黙れ!!
俺は奴にナイフを投げる
ぺけたん
ぺけたん
なぜカイトを殺した!?私の婚約者を…メリ姉をよくも!!
モリアーティ
モリアーティ
その理由は君だよあきな!
ぺけたん
ぺけたん
私?
モリアーティ
モリアーティ
俺が修道士になった際の願いは…この世で最も美しいものを見ることだ…修道士として戦っている時に私にとって最も美しいもの…それは絶望に染った女の表情だ!
ぺけたん
ぺけたん
なんですって…
モリアーティ
モリアーティ
彼女たちが絶望してファントムになる瞬間…それこそ最も美しい…
絶望に染った顔が美しい?
シルク
シルク
…んだよそれ…
モトキ
モトキ
あいつ…狂ってる!
モリアーティ
モリアーティ
その中でもあれは5年くらい前かな…両親が祖父母を道連れに焼身自殺をしたと知った君の絶望した表情…正しく美しかったよ…♡
ぺけたん
ぺけたん
……っ!?
まさかこいつ…あの時から…
モリアーティ
モリアーティ
それから君のことヲタ調べたさ…男として生きる女…それを知る婚約者の存在を…その婚約者を消せば君はさらに美しい表情を見せると思った…でも絶望こそしたけどファントムにはならなかった…
ぺけたん
ぺけたん
当たり前でしょ…俺にはまだ希望があるの…だからファントムになる訳には行かないの
モリアーティ
モリアーティ
ならばその希望を消せばいいんだよ!
モリアーティは私を蹴り飛ばした。私はその場に叩きつけられた
ぺけたん
ぺけたん
っああ!
シルク
シルク
ぺけ!
そして次の瞬間モリアーティが無数の弾幕を放つ狙いはみんなのいる檻に…
ぺけたん
ぺけたん
…!
俺はすぐに檻の前に行き、風の結界でみんなを守る
ぺけたん
ぺけたん
………っ
奴の弾幕は威力が強すぎる…
すぐに決壊は壊れ俺は弾幕を受けた
ぺけたん
ぺけたん
っあああ!
モトキ
モトキ
ぺけ!
奴はすぐに今度は弾幕をナイフの形にしてこちらへ放つ。俺は立ち上がりみんなを守るその結果背中にナイフが刺さる
ぺけたん
ぺけたん
があっ!
モリアーティ
モリアーティ
ほらほら!守ってみろよ!
背中、肩、足にまでナイフが刺さる…
ンダホ
ンダホ
ぺけもうやめて!
ナイフの雨が止んだ…痛みと赤く染るうしろ…それでも俺は立ち続けた
ぺけたん
ぺけたん
ッハァ…ハァ…
モリアーティ
モリアーティ
さすが修道士…あれを耐えるとは…
ならば!
奴は今度は弾幕を細長く鋭利なものに変え私に向かう
マサイ
マサイ
逃げろぺけ!
グサッ!
ぺけたん
ぺけたん
あ…がァ…
マサイの声も虚しくそこ槍は腹部を貫く
「ぺけぇ!!」
モリアーティ
モリアーティ
それでも守るか…まぁ簡単に死なないだろう修道士ならな
ぺけたん
ぺけたん
くっ…
俺はその槍を抜き取った。しかしあまりのダメージに膝を着いた。口からは血が出る
ぺけたん
ぺけたん
ハァ…ハァ…
モリアーティ
モリアーティ
これでわかっただろ…お前みたいな女が例え男になったとしても意味ねぇんだよ…
その願いのせいで大切な人達が消える…
お前の婚約者もお前のせいで死んだんだ…
ぺけたん
ぺけたん
っ〜!
カイト…私は…
モリアーティ
モリアーティ
大人しく絶望してしまえよ…
ぺけたん
ぺけたん
………
悔しいな…結局私は…あの時少しでも早く来れたらカイトは死ななかったのかな?あの時父さんたちの異変に気づけていたらあんな事件怒らなかったのかな?そもそも私が生まれて来なければ…今だってそう…あいつに勝てなくて…みんなを守れてない…

そう思うと涙が止まらなかった…その時だった
シルク
シルク
しっかりしろぺけ!!
ぺけたん
ぺけたん
……!?
シルク
シルク
お前が女だから?そんなの関係ねぇよ!お前はお前だろうが!!ご両親と婚約者を無くてもお前は立ち上がった…俺たちを守るために…ずっと1人で戦ってきたんだろ!
ぺけたん
ぺけたん
シルク…
ンダホ
ンダホ
それに俺たちは知ってる…ぺけはどんなに辛くても立ち上がるやつだって!それが俺の相棒だから!
ぺけたん
ぺけたん
だほ…ちゃん…
マサイ
マサイ
お前はそんなに弱くねぇはずだろ!!
ずっと1人で…俺たちのために戦ってきたお前が負けるわけねぇって信じてる!
ぺけたん
ぺけたん
マサイ…
モトキ
モトキ
ぺけ…ずっと辛かったよね…ごめんね…俺達こんなに長い時間一緒にいても気づけなかった…
ぺけたん
ぺけたん
モトキ…
ダーマ
ダーマ
お前が女だとしても俺達はお前を見捨てたりなんかしねえよ!俺達はずっと一緒だったろ!
ぺけたん
ぺけたん
ダーマ…
ザカオ
ザカオ
だから諦めないで!生まれて来なければよかったなんて思わないで!!
ぺけたん
ぺけたん
ザカオ…
みんなの言葉が心に響く…
モリアーティ
モリアーティ
っははは!
何がずっと一緒だっただ!この女はお前たちをずっと騙してたんだぞ!しかも女ごときが男になろうなんざ意味ねぇんだよ!
シルク
シルク
例えそうだったとしても俺達はぺけを見捨てねぇ!俺たちを騙してきたかもしれねぇけど今までいた時間は本物だったんだ!それにあいつにとって最後の希望は俺たちなんだろ!?簡単に諦めんな!!
ぺけたん
ぺけたん
…!みんな…
そうだ…私はまだ戦える…希望が残っている限り…
星月
星月
今回はここまでです!
そろそろエンドの分岐が始まりますよ〜
それでは次回までバイバイ👋

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