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第1話

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2021/10/10 08:10 更新
ヨンジュン
ヨンジュン
お前さぁ...もうちょいこのきたない部屋どうにかならねぇの?
あなた
お前が無理矢理事務所に引き込んだから。俳優なんてド素人の俺を。
ヨンジュン
ヨンジュン
お前だって同意したから契約結んだんだろ?
あなた
ヨンジュニが勝手に契約したんだろ?
ヨンジュン
ヨンジュン
まぁ...だからってこれはないだろ...26歳の部屋じゃねぇよ笑
あなた
うるせぇなぁもう...Alarm Newsの収録始まるから、早く家出よ
ヨンジュン
ヨンジュン
ったく...お家訪問〜とかの話来てんだからどうにかしろよ
あなた
...そんな話受けなきゃいい。俺の本業アナウンサーだし。
ヨンジュン
ヨンジュン
とりあえず片付けとけよ、お前の妹の部屋はあんなに綺麗なんだから
あなた
...家政婦でも雇う?
ヨンジュン
ヨンジュン
ばっか...お前有名人だぞ。ドラマとか映画ばっか出てんだから危機感持てよな
あなた
ヨンジュニが持ってきた仕事だろ全部




俺が住むのは都心にある高層マンションの最上階。窓から外を覗けばかなり高く、朝には朝焼けが、夜には夜景が俺を癒してくれる。




そして俺のすぐ隣にいるこいつ。朝からズカズカと俺の家に入ってきたかと思えば、朝から説教がましく部屋を片付けろだなんだと。




俺だってアナウンサーの時はもっと綺麗にしてたさ。妹が来た時だって特に掃除しなくても綺麗だったのに。




毎日朝3時に家を出て、9時に家に着く生活だぞ?まともに掃除なんてしてる時間ねぇだろ。最近は泊まりがけで仕事なんてこともあるし




とまぁこんな具合で口の悪い俺でも、二年前くらいに世に出たドラマ "恋愛ハラスメント" に何故か主演で選ばれ大活躍。




話の流れ的にはまぁ在り来りな恋愛物語...恋愛ハラスメントなんて響きはいいけど、結局嫌がらせから始まる恋。




そんな恋が実在するわけねぇだろってな笑




そんなこともあってか最近はCMやドラマ、ついには映画のキャストにまで誘われ多忙な日々を送っている。




まぁ勿論本業はアナウンサーだからあんまり受けないけど。アナウンサーとして3時から12時まで。その後は事務所に顔出して俳優ってな感じで9時まで。




ちなみにこいつはマネージャーみたいなこと言ってるけどただの同僚。俺が二年前のドラマに出てからずっと面倒を見てくれてる。家事はやってくれないけど。




部屋を片付ける暇もなければ洗濯機なんて回ってる所を見るのも少ない。



ほんとにたまに妹が合鍵で入って掃除とか洗濯とか色々してくれてるみたいで...




俺の妹はほんとに女神だ。可愛いし綺麗だし優しいし...なんで俺の妹なんだろってくらい




妹は今女優してる。ただただ可愛い。スタイル抜群でビジュアルも抜群で頭も良くて運動もできる。




女優になった今でも色んな事務所から移籍の話が来ているらしく、やはり俺の妹は可愛い。




そんな妹への愛を語っていると朝焼けをバックにテレビ局が見えてくる。




また今日もニュースに撮影に...俺そろそろ過労死すんじゃねぇかな




























チェウォンside___




私の朝は、とあるニュース番組から始まる。




平日+土曜日の朝4時から始まる2時間弱のニュース番組。




いつから見始めたかというと...アナウンサーが変わった時。私が高校生の時かな




キム あなたさん...今は俳優とかもしてて、物凄く有名な人。




186cmの高身長にとてつもなく整ったビジュアル、毎月のように変わる髪色に艶のある髪。




アナウンサーなりたての頃はたまに噛んだりして可愛いな〜とかこの人の低音ボイスが癖になって見続けてたけど。




見る度にあなたさんの顔とか裏話での性格とか...知れば知るほど沼にハマっていって、いつの間にかSNSは全部フォロー。




当然朝のニュースはリアタイで見て...突然の俳優活動報告に驚いたけどアナウンサーも続けてくれた。




この前出てたドラマも最高だったし、雑誌も失神しかけるくらいかっこよくて...




毎回あなたさんが何かしら世に出す度に意識飛びそうになってるの。多分私だけじゃない。




今も当然。朝からこの声が聞けるだけでその一日が全て上手くいくような気分になる。




画面の向こうで綺麗な顔で真面目に原稿を読んでいるあなたさんの声に耳を傾ける。




ニュースの最後にある星座占い...占いなのかな?あなたさんが伝えるその日思い付いた星座の人に何かしらコメントするコーナーがある。




毎日毎日しし座って聞こえるのを待ってるんだけど、ここ2ヶ月くらいは一回もこない。




...今日こそは!




そう思ってテレビに向かって両手を合わせると、あなたさんが息を吸って口を開く。




あなた
今日は...しし座のあなた!いい事あるかもしれませんね!
チェウォン
チェウォン
えっ...やった...やっと来た...笑
スビン
スビン
毎回思うんだけどさ、それなんの基準なの?
あなた
え...勘。
チェウォン
チェウォン
勘...あなたさんらしいな笑




あなたさんのその一言でスタジオは笑いに包まれて、俳優仲間のスビンさんと仲良さそうに笑いあってる。




それがまた眼福で...変態じゃないけど鼻血が出そうになる




人生で一度はこの目で直接見てみたいな...さすがに無理だろうけど。笑




...今日も仕事...頑張れ私。




ちなみに私の仕事は俗に言う家政婦。学歴も問われないし家事さえ出来ればいいし割と収入あるし...意外と簡単なこの仕事に惹かれた。




とは言え契約者の方の中には物凄く態度の悪い人だったりもいるから単純ではない。矛盾してるけどやってみたらわかること。




ここ最近は一日数時間の契約者が増えてるから移動することも多くて、意外と疲れる仕事。




今日は一世帯様だけだし...帰ったら映画でも見ようかな




両頬をパシンッと叩いて立ち上がった時、ちょうどよく携帯が震えて。




6時...こんなに朝早くから電話なんてきっとあの人くらい




チェウォン
チェウォン
おはようございます、どうかしましたか?
ミンジュ
ミンジュ
あ、オンニ!おはようございます!
チェウォン
チェウォン
え、あれ...ミンジュ?朝早くから珍しいね
ミンジュ
ミンジュ
誰だと思いました?笑
チェウォン
チェウォン
てっきりイェナオンニから遊びの誘いかなぁって
ミンジュ
ミンジュ
それはありますね...ついさっき電話来たばっかりです笑
チェウォン
チェウォン
あ、やっぱり?どうせユリで落ち着くんだろうけどね笑
ミンジュ
ミンジュ
イェナオンニからユリと遊ぶからいいもんね〜!って来ますよ多分笑
チェウォン
チェウォン
だろうね笑...あっ、それで?どうしたの?
ミンジュ
ミンジュ
そうでした、頼みたいことがあるんですけど...
チェウォン
チェウォン
あ〜...あれでしょ、お兄さんの家の片付け。
ミンジュ
ミンジュ
はい...笑 私一人だと片付けるには広すぎるので...
チェウォン
チェウォン
休み返上してまでやってあげるなんて相変わらず兄想いのいい子ね...笑
ミンジュ
ミンジュ
そうでもないですよ笑 じゃあまた仕事終わりにお願いします!
チェウォン
チェウォン
ん、わかった。また後でね!




ミンジュのお手伝いもこれでそろそろ十回目を迎える。




なんでかな、一回も会ったことない人だし顔も知らないのになんだかあの家のあの香りが落ち着くの




初めてミンジュのお手伝いに行った時、それを思わず口にしちゃってからミンジュが事ある毎に誘ってくれて、正直どんどん後ろめたさが倍増してる。




勝手に知らない人に家に上がられるのはいい気分はしないだろうし、それが何度も起きてるなんて私だったら耐えられないし。




もしかして許可済み?友達くらいなら何回あげてもいいよとか?あんな高層マンション住んでるならそんなの気にしないよ的な?




...もしそうならかなり寛容な人だよね。




ていうかいつもミンジュのお兄さんの家に行く度思うんだけど、そこまで汚い訳でもないんだよね




床には何一つ物落ちてないし、よくよく見たらちょっとホコリがあるかなくらい。




ミンジュが先に片付けてるのかはたまた本人が自分でやってるのか...分からないけど、あの人の家に行けるって言うのは確かにいいこと。




あなたさんの勘は結構当たるんだな...笑




























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