第11話

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2021/01/08 09:00
あなたside











撮影が進み、現在8話の撮影中。




剛さん演じる伊吹の、辛く切ない回。







後半の、ガマさんが逮捕されるシーン
私演じる齋藤と源さん演じる志摩は家の外で話を聞いていた









剛さんが1人でガマさんの部屋で泣くシーン、そこで次の回で初めて泣く演技をする私は
何か一つでも学べることがないか、カメラの後ろで観察していた。






カット!


その声がかかっても、剛さんの涙は止まることがなくて
ずっと、嗚咽を漏らしながら泣いていた。
それにつられ、スタッフもみんな号泣。









正直、鳥肌が立った。

役にこんなにのめり込んで、感情が溢れて。
そういうところが私の憧れた理由の一つ。







剛さんの元へ行き、背中をさすってあげた。




綾野「あなたちゃん、、っ、、ごめんね、っ、」

『大丈夫ですよ。いくらでも泣いてください、』

綾野「ッグス、、ありがと、っ、」






剛さんは私を抱きしめて、沢山泣いてくれた。
剛さんに頼られたのが嬉しかった。

















.
数日後


今日の撮影は、私演じる齋藤の過去をみんなに伝えるシーン。そこで泣きの演技をするのだが、初めてだから正直不安しかない。






綾野「大丈夫?凄く顔強ばってる、」

『あ、ごめんなさい、不安で、、、』

星野「上手く涙流せなくても、感情込めてやれば自然と目頭熱くなってくるから。大丈夫だよ」

『はい、ありがとうございます』











その場にいるのは4機捜の6人。
いよいよ、本番のスタートだ。




まずは過去を語るシーン。
ほとんどがナレーションベースのように進んでいくから、ちょっとした部分だけを撮っていった。


ここからどんどん感情を入れていく。







気付けば涙は止まることがなくて、ずっと溢れている。
私は今、牧原あなたじゃない。
齋藤カレン、、、



カット!





その音がなっても、涙は止まらない。
あぁ、これじゃ剛さんと一緒だ。






綾野「ふふ、凄く上手いじゃん。
ほらおいで、」






腕を引いて抱きしめてくれた剛さん。
この前とは逆だったけど、剛さんも背中擦りながら落ち着かせてくれた。








綾野「落ち着いた?」

『はいっ、ごめんなさい、、』

綾野「大丈夫大丈夫。俺もその気持ちよく分かるからさ、」




そう言って微笑む剛さん。
何故だろう、剛さんといると、こんなのも胸が苦しい。これは健史くんの言う通り…なのかな、






監督「次、まっきーは泣き疲れて寝ちゃうシーンだけど行ける?」

『っはい!行けます、』

監督「じゃあ準備しようか」

『すみませんお待たせして、』

監督「いいよいいよ。すっごくいい絵撮れたからね!」

『良かったです、』







監督に褒められるのも嬉しいのに、
剛さんに褒めてもらった時とは、なんだか違う気がした。。


それは、剛さんに憧れてるから。









ソファに寝転び、伊吹が布団をかけてくれるシーンからスタート。
布団をかけられる時、頭を撫でられた。
心臓が凄くうるさい。演技だって分かってるのに…




泣き疲れて寝ちゃうシーンとは言っても、正直自分もすごく眠い。
このまま寝てしまいそうだ、、、











.



…ちゃー、

、、ちゃん!

あなたちゃん!





綾野「あなたちゃん!」

『っ!、、、へ、』

綾野「ふふ、撮影終わったよ」

『ね、寝ちゃってましたね、
監督ごめんなさい、』

監督「いいよ全然。お疲れ様
すごくぐっすり寝てたから起こせなくてさぁ笑」

『すみません、、』









メイクさんにメイクを落としてもらって、楽屋で帰る支度をしていたら、剛さんが入ってきた。






綾野「失礼しまーす」

『剛さんお疲れ様です!』

綾野「あなたちゃん、泣くの凄く上手だったよ」

『ほんとですか?』

綾野「うん。寝てた時、みんなして褒めてた笑」

『どうせなら起きてる時に褒めてくださいよー笑』

綾野「ごめんごめん笑
でも、本当に上手だった。お見事」

『剛さん程ではないですよ、』







憧れの先輩にこんなに褒めてもらえて、感無量だ。






綾野「残りもう少しの撮影、頑張ろうね」

『はい!』








そっか、撮影もう少しなんだ。
今まで毎日のように会ってたからこそ、

撮影終わるの、寂しいな、、



















作者です!
活動報告の第10話必ず見てください!お願いします🙇‍♂️