あなたside
撮影が進み、現在8話の撮影中。
剛さん演じる伊吹の、辛く切ない回。
後半の、ガマさんが逮捕されるシーン
私演じる齋藤と源さん演じる志摩は家の外で話を聞いていた
剛さんが1人でガマさんの部屋で泣くシーン、そこで次の回で初めて泣く演技をする私は
何か一つでも学べることがないか、カメラの後ろで観察していた。
カット!
その声がかかっても、剛さんの涙は止まることがなくて
ずっと、嗚咽を漏らしながら泣いていた。
それにつられ、スタッフもみんな号泣。
正直、鳥肌が立った。
役にこんなにのめり込んで、感情が溢れて。
そういうところが私の憧れた理由の一つ。
剛さんの元へ行き、背中をさすってあげた。
綾野「あなたちゃん、、っ、、ごめんね、っ、」
『大丈夫ですよ。いくらでも泣いてください、』
綾野「ッグス、、ありがと、っ、」
剛さんは私を抱きしめて、沢山泣いてくれた。
剛さんに頼られたのが嬉しかった。
.
数日後
今日の撮影は、私演じる齋藤の過去をみんなに伝えるシーン。そこで泣きの演技をするのだが、初めてだから正直不安しかない。
綾野「大丈夫?凄く顔強ばってる、」
『あ、ごめんなさい、不安で、、、』
星野「上手く涙流せなくても、感情込めてやれば自然と目頭熱くなってくるから。大丈夫だよ」
『はい、ありがとうございます』
その場にいるのは4機捜の6人。
いよいよ、本番のスタートだ。
まずは過去を語るシーン。
ほとんどがナレーションベースのように進んでいくから、ちょっとした部分だけを撮っていった。
ここからどんどん感情を入れていく。
気付けば涙は止まることがなくて、ずっと溢れている。
私は今、牧原あなたじゃない。
齋藤カレン、、、
カット!
その音がなっても、涙は止まらない。
あぁ、これじゃ剛さんと一緒だ。
綾野「ふふ、凄く上手いじゃん。
ほらおいで、」
腕を引いて抱きしめてくれた剛さん。
この前とは逆だったけど、剛さんも背中擦りながら落ち着かせてくれた。
綾野「落ち着いた?」
『はいっ、ごめんなさい、、』
綾野「大丈夫大丈夫。俺もその気持ちよく分かるからさ、」
そう言って微笑む剛さん。
何故だろう、剛さんといると、こんなのも胸が苦しい。これは健史くんの言う通り…なのかな、
監督「次、まっきーは泣き疲れて寝ちゃうシーンだけど行ける?」
『っはい!行けます、』
監督「じゃあ準備しようか」
『すみませんお待たせして、』
監督「いいよいいよ。すっごくいい絵撮れたからね!」
『良かったです、』
監督に褒められるのも嬉しいのに、
剛さんに褒めてもらった時とは、なんだか違う気がした。。
それは、剛さんに憧れてるから。
ソファに寝転び、伊吹が布団をかけてくれるシーンからスタート。
布団をかけられる時、頭を撫でられた。
心臓が凄くうるさい。演技だって分かってるのに…
泣き疲れて寝ちゃうシーンとは言っても、正直自分もすごく眠い。
このまま寝てしまいそうだ、、、
.
…ちゃー、
、、ちゃん!
あなたちゃん!
綾野「あなたちゃん!」
『っ!、、、へ、』
綾野「ふふ、撮影終わったよ」
『ね、寝ちゃってましたね、
監督ごめんなさい、』
監督「いいよ全然。お疲れ様
すごくぐっすり寝てたから起こせなくてさぁ笑」
『すみません、、』
メイクさんにメイクを落としてもらって、楽屋で帰る支度をしていたら、剛さんが入ってきた。
綾野「失礼しまーす」
『剛さんお疲れ様です!』
綾野「あなたちゃん、泣くの凄く上手だったよ」
『ほんとですか?』
綾野「うん。寝てた時、みんなして褒めてた笑」
『どうせなら起きてる時に褒めてくださいよー笑』
綾野「ごめんごめん笑
でも、本当に上手だった。お見事」
『剛さん程ではないですよ、』
憧れの先輩にこんなに褒めてもらえて、感無量だ。
綾野「残りもう少しの撮影、頑張ろうね」
『はい!』
そっか、撮影もう少しなんだ。
今まで毎日のように会ってたからこそ、
撮影終わるの、寂しいな、、
作者です!
活動報告の第10話必ず見てください!お願いします🙇♂️












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。