第6話

5.あいさつ
5
2025/01/12 23:11 更新
誠っ…!
一階に降りてみたが誠の姿はなかった。
それどころか、全く家族の姿が見えない。
こんなにしんとしている家は初めてだ。
誠たちはどこに行ったのだろう。


とりあえず私の部屋にもどるか…
*****
誠side
「誠、急なんだけど、明後日にお引越しすることに決まったの。」
「おひっこし?」
「そう。幼稚園のお友達ともバイバイになっちゃうの。」
「え…やだよ!」
「…ごめんね誠。わがままなお母さんを許して。」
「うぅ…。ぐすん。」
おともだちともバイバイか…。
せっかくなかよくなれたのにな…
あたらしいおうちではおねえちゃんのおへやもなくなっちゃうのかな…
おねえちゃんのおへやにいってみよ!
*****
おねえちゃん、なんでいなくなったのぉ……
あれ…ぼくがかいたてがみがない…
…おねえ、ちゃん?
おねえちゃん、いるの…?
「…おねえちゃん!!」
*****
美紀side
…おねえちゃん!!
「え、誠…?」
振り返ると誠がいた。
「誠、誠なの……?」
「お姉ちゃんが見えてるの……?」
「うん!やっとおねえちゃんにあえた!!」
「誠…ポロポロ」
まさか死んでからでも誠に会えるなんて…
私は誠をしっかり抱きしめた。
「誠、ありがとう、そして大好きだよ!!」
「おねえちゃん……ぼくも、おねえちゃんのこと、だぁいすき!!」
すると、私と誠の体が光り出した。
「おねえちゃん、これなぁに?」
「んーお姉ちゃんにも分からないや…」
「あれ…なんだかからだがふわふわするー」
もしかして…これは、私たちが成仏する手前なのか…?
だとしたらなんで弟まで…
「ねぇ誠、お母さんの所に戻らなくていいの?」
「うん!おかあさんがおねえちゃんのところにいっておいでっていってたから!」
「そっか…。」
「じゃあ、行こっか。」
「うん!おねえちゃん!」
*****
…これでよかったのだろうか。
誠…なんでこっちに来ちゃったんだよ…
誠も、私に会いたかったのかな…

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