あなたの下の名前side
しばらく泣き、私が落ち着いた後に兄が話し始める。
兄は私を諭すように話し出す。
それは、分からない。
私のことを嫌いにはならないかもしれない。
だが、迷惑には思うだろう。
そして、彼らはきっとそのことを私に気づかれないように振る舞う。
彼らは、優しすぎるから。
私はとにかくこれしか言うことが出来なかった。
しばらくして私は自分の部屋に戻って勉強をしていた。
学校をサボってしまったのだからこれくらいはしなければ。
現在の時刻は16:00。
そろそろみんなが帰っている頃だろうか。
そんな時、急にスマホが鳴った。
そうしてスマホを開くとそこにはすちくんから電話がかかってきていた。
その画面に映る文字に反射的に電話を切ろうとした。
しかし……。
兄の先程の言葉が思い出された。
私はこのまま逃げ続けるのだろうか。
色々考えていると指はスマホに伸びていた。
すちside
学校の授業が全て終わり、みんな部活や帰宅をしている頃。
俺の頭の中はあなたのニックネームちゃんのことでいっぱいだった。
幸い今日は部活がない。
部活は無いが……。
俺はあなたのニックネームちゃんの家を知っているわけでもなければ連絡先も知らない。
八方塞がり状態なのだ。
どうしたものか......と頭を悩ませていると
一つの案を思いついた。
ただこれは......。
俺はとりあえずあなたのニックネームちゃんの教室に向かった。
ガラッ
少し躊躇いながらも教室のドアを開ける。
そこには、あなたのニックネームちゃんの友達である佐倉さんがいた。


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。