第7話

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2025/03/11 08:09 更新
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あなたには、大切な幼馴染が二人いる。


一人は物心ついた時には常に行動を共にしていた、可憐を体現したような愛らしい子。もう一人は越してきた者であるが故に(勿論他にも理由はあるが)もう一人よりも付き合いは長くなかったが、異様な自分に声を掛けられるような勇気ある子だ。

柄も知れぬ化け物共に怯えていた幼少期。あなたの心を徐々に絆し、侵食していき、いつしかあなたの"一番"となった二人は、幸か不幸か、何て事ない一般人パンピーであった。
関われば関わる程危険に晒してしまう可能性が増えるとはあなたも承知していた。けれど二人は綺麗だから、ふと目を離した隙に神隠しに遭う可能性は低くない。二人には盾が必要なのだ。そう己に言い聞かせ、その時が来るまでずぅっと傍で見守っていたのだ。


そんな大切な幼馴染の一人が目の前の彼女、赤根葵である。


あなたの拠点となる家はあなたが中学卒業と同時に売り払った元実家だ。因みに二軒隣の家はもう一人の幼馴染、蒼井茜の家である。

此処を拠点にさせたのは五条側を良く思っていない上層部の計らいだろう。腐ったミカンのバーゲンセールとはよく言ったものだ。今だけは五条さんと握手を交わしたい。

顔も知らぬ上層部の連中を脳内で血祭りに上げながら、あなたはなんて事ないように葵と会話を続ける。

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あなた
色々と話したいことがあるのだけれど……その様子だと、アオイちゃんはこれから学校でしょう?
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こくりと頷く葵にあなたはニコリと笑いかける。

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あなた
それなら、お話はアオイちゃんが帰ってきてからにしても良いかな?
赤根葵
赤根葵
うん…!
赤根葵
赤根葵
(……お話、してくれるんだ)
あなた
ありがとう。それじゃあ、私はこれから荷解きがあるから
あなた
また後でね
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葵と分かれて数分。あなたは探知圏内に赤根が居ないことを確認すると、玄関の扉を開け呪霊祓除に出かけた。
人の肩に乗っている無害な蝿頭から、一定箇所に大量発生する二級まで、徹底的に祓っていく。何れも今回の調査には関係の無い呪霊だとは分かりきっているが、長い期間呪術師が派遣されていないせいで大量発生している呪霊共を放置する訳にもいかない。

……と言うのは建前で、幼馴染が危害を加えられる可能性を少しでも狭めたいだけなのだが、本人以外は知り得ない。

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あなた
(情報通り、二級呪霊の量が凄まじいね。
密集している処は怪異の所為なんだろうけど、それでも多い……)
あなた
(呪霊と同様、怪異が活性化している…?
若しこの仮説が合っていたとして、果たして其れは偶然なのか?それとも__)

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