第8話

優太にぃの気持ち。
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2019/12/29 15:33
あなた
あなた
どうしよう!!!!
れんにぃがいなくなっちゃった!


夜、家にいたら俺の妹であり、俺が大好きなあなたから連絡があった。


確か今日は廉とデートに行っているはずだ。
岸優太
岸優太
どしたっ?
あなた
あなた
れんにぃが酔っ払って、
ほっといたらどっか行っちゃってっ



あなたは焦っているみたいだった。
岸優太
岸優太
分かった!
俺も今から行くからっ!
あなたはそこから動くなよっ!
あなたに何かあったら大変だ。

廉何やってんだよ...




俺は急いで家を出て、あなたがいる場所へ向かった。






探し回ってやっとあなたを見つけた。


あなたは壁に寄りかかって一人で泣いていた。




廉のバカ!

泣かせんなよ、俺の大事なあなたをっ!

岸優太
岸優太
あなたっ!...



あなたの名前を呼ぼうとしたその時だった。

永瀬廉
永瀬廉
あなたっ!?
あなた
あなた
...れんにぃ?...


廉があなたのところに慌ててやってきた。







やってきただけならよかった。





廉はあなたに壁ドンしながら話している。


見るからにあなたがキュンとしているのは確かだ。





俺は一人で帰った。






俺は長男としてあなたを守らなきゃいけないと思っていた。


けど、好きって気づいちゃったから。


みんなといて欲しくない。


俺にだけその笑顔を見せて欲しいって思っちゃったから。






あぁ。つらいな...(笑)



お兄ちゃんでいられるだけ幸せだよな...。

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