第3話

2話︰いや、こんな人知らないです。
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2025/09/21 11:00 更新
…取り敢えず名前は?
教授が大神さんに向かって名前を聞く。

目立った人物がこんな私に話しかけてきたせいで、視線が…!

視線が……!!(泣)
飴矢 志那 (nns)
(顔はこの時どうすればいいんだ。真顔で待機しとけばいいのか!?)
ペンを握りしめて、自分への視線が外れることを願う。

そして下を向いて、
「いや、こんな人知らないっすけどなんすか」
というスタンスで勝負。

大神 六花(od)
えっと!
大神六花です!ここって第三講義室ですよね!?

…は?

聞いてきた大神さんに皆、こう思っただろう。

「何いってんだ?」と。

何故ならここは
第三講義室ではない。
第六だ。
高森 鈴
え、いやここは第六講義室…。
あまりにも自信満々な彼女の姿のせいで、
鈴の声は不安により次第に小さくなる。

大丈夫、あってる。
大神さんがおかしいだけ。
陽キャのテンションまじクソ怖い。
大神 六花(od)
ぁ、え。
う…ぁ……。
失礼しました~!!
大神さんは自分のポンに気づくと大慌てで外へと出た。
軽快な足音が遠ざかっていく。

皆戸惑いながらも講義を再開した。
高森 鈴
……ちょっと後で聞かせろ


………

……



昼 13:12
飴矢 志那 (nns)
だから全くもっての初対面なんだって!
高森 鈴
いや、明らかに関わりあるでしょ。それ…
鈴は恋人であるあきらに作ってもらっただろう卵焼きを口に放り込んだ。

私達は中庭の隅のベンチで食事を取っている。


因みに、私は食事にこだわるタイプではない。
面倒くさくて今日はワカメおにぎり2つ。
???
…あれ?ななっし〜じゃん!
左門玲人 (sm)
おひさ〜!
飴矢 志那 (nns)
さもくん…
彼はバイト仲間である左門玲人。

異性の友達では一番と言っていいほど仲はよい。
しかも頼りになるという優れもの
左門玲人 (sm)
そうだ、ななっし〜!
変わったバイトに興味は_____
飴矢 志那 (nns)
ない(食い気味)
左門玲人 (sm)
ちぇ…
偶に変なバイトに誘ってくるが、それ以外は比較的常識人である。
高森 鈴
ねぇそれよりもさもさん。聞いてよ!
志那が今日、初対面の人に求婚されたんだよ!
高森 鈴
怪しくない!?
鈴は箸にぎゅっと力を込める。

自分の知らないところで面倒事に友人が巻き込まれている事が気に食わないらしい。
左門玲人 (sm)
あ〜…“おどろく”さん?
飴矢 志那 (nns)
えっ?知ってるの?
いやぁとポリポリと頬をかきながらさもくんは言う。
左門玲人 (sm)
土下座求婚っていう噂…本当だったんだ…
左門玲人 (sm)
しかもななっし〜……
さもくんまで広がっているのか……
しわがよってしまった眉間を揉む。

…最後の一口を放り込んだ。
荷物をまとめて席から立つ。
高森 鈴
えっ。ちょ食べるの早いって!
飴矢 志那 (nns)
鈴が遅いだけじゃん。
制止してくる鈴の声は、とりま聞き流す。

今日の講義は午前だけだ。
さっさと帰って体を癒そう。





次回
「切実に助けてほしい」
らむぽっぷ さんから
スポットライト頂きました🙌🙌
ありがとうございます!

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