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第7話

夏と幼馴染
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2021/07/09 21:44












いつも通り、従業員通路を通ってバイト先まで来る






今日はきっと夏休みが始まったから






中高生でショッピングモールが混み合うだろう。

















この予想は的中。






やっぱり7人体制でも忙しかった。













帰り道。






毎年、夏になると思い出すことがある。






二宮と出会った日のことだ。
















────── 11年前










二宮と出会ったのは小学校に上がる前、






幼稚園の頃だった。






幼い頃から人見知りで、いつも一人だった私は






1度も外に出ずに教室で過ごしていた






二宮のこともきっと知らなかったと思う。













夏休み前のある日。






トイレから戻ってくると、






余程暑かったのか、いじめっ子の 陽斗はるとくんが






クーラーで涼んでいることに気付いた






1人も友達がいなかった私は当然、






陽斗くんとも仲良くなることは出来なかった。











外に行くまで待っていようと廊下に隠れていると、






いじめっ子、陽斗くんと目が合ってしまった。











はると
はると
なにみてるんだよ!



(なまえ)
あなた
ご、ごめんなさいっ!











怒った顔で私の目の前に立つと、思いきり胸を押してくる陽斗くん。






その拍子に転んだ私は怯えることしか出来なかった。











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