私の名前は結崎 鈴
普通の中学生2年生だ。
私の趣味は花を育てることやパワーストーンなどを見たり調べることだ。
行きたい高校も見つかったから勉強を毎日頑張っている。そのせいか、趣味の時間が少なくなり、ついには夜更かしするように……。
そんなこんなで楽しい学校生活を送っていた。
ここまでは、何もかも順調だった。
ただ……ただあの日!!
見てはいけない幻覚を見た。
信じたくない…
吐き気がする
気持ち悪い……。
玄関を開けると、いつもの光景ではなく、血まみれで腹部を刺されたお母さんがいた。
朝まではとても元気で、いつものように笑顔を見せてくれるお母さんは、目の前で……私の目の前で倒れていた。
腹の奥底から込み上げるものを必死に押え、状況を確認しようと思った。
お母さんは何とか息があった。
声が出ない……すぐに分かった、話しかけてきた女性の服には返り血が付いている。
現実かどうかも確認できない。
怖い
だけどダメだ……どうしよう……
……逃げよう……
そして、私は家を出ようとした。
振り向くとそこには黄色のワンピースを着ている、3歳くらいの女の子がいた。
女の子の薄茶色の髪が揺れる。
女の子は首を傾げて……笑顔でこう言った。
私は静かに頷いた。
……私は頭が真っ白になった。
こんな幼い子が笑顔で恐ろしいことを言っている。
女の子はお風呂場に走っていった。
母を見ると、腹部を押えていて、まだ生きている。
視界が酷く歪む。
目から熱い鬱陶しい物が流れる。
母はそう言い残して……
冷たくなった。
部屋に行く……浴衣がある……。
私は静かに浴衣に着替える。
自分の部屋の窓を除くと、下には庭がある。
沢山の花と木がある、落ちても痛くなさそうだ。
全部……幼い頃から母と育てた思い出の庭だ。
私は忘れ物がないか確認する。
……もう一度、1階に降りる。
現実は変わらない。
私はすぐに部屋に戻り、窓に部屋を見渡すように座る。
私は背中に重力をかけ窓から落ちた。
なんて、ヒーローみたく降りるつもりは無い。
……背中に衝撃が走る。
だけど、植物が下敷きとなり、自分の体は無事だ。
そうして…
タッタッタッ
私走り出した。
私はそう思い込んだ。
そうであったらもっと楽だった。
目からまた涙が流れる。
……楽しみたい……
……楽しまないと……
そうして、花火を見た。
……祭りが終わる……もう帰るしかないのかな?
でも……もし帰って殺されるとしても……そうだとしてもいい。
やっぱり帰りたい……。
だけど、私は祭りに閉じ込められた。
神様……?に私は生贄にされたという事を聞いた時は思い込みかと思ったけど、これは本当みたい。
そうして私はここで過ごすことになった。
楽しめ……母が言った言葉が呪いのように巻きついた。
だからなのか、今までここで楽しめたのは
そんなある日
薄茶色の髪……無垢だけど死んだような目
あの時の女の子だってすぐにわかったよ。
あの時はまだ目がキラキラしていたっけな
今まで、この子には辛いことがあって、ここに来て
幸せ、彼女にとってここは天国……
よかった。
そうして私は彼女を刺した__。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!