第9話

9話
36
2024/04/14 13:37 更新
結崎 鈴
……よかった、殺される前に変わった
まぁ、死にはしないと思うけど……
いや、確実に死んでたか
だって……
結崎 鈴
とりあえず、瑠々を探し出さないと
私は今いる花火広場から辺りを見回して、瑠々が居ないか確認した
どうやら、今回はいつもの所に変わっても居ないから、多分みんなバラバラのはずだ
結崎 鈴
よりによってこんな時にバラバラになるなんて……
結崎 鈴
この10年間そんなことはなかったはず……いや、今は、そんなこと考えてる暇は無い
結崎 鈴
早く行かないと
私は休憩所に来た
結崎 鈴
隠れてないで出てきて
ビクッ
雨林 美香
……
結崎 鈴
別に瑠々じゃないんなら殺さないよ
雨林 美香
本当に……瑠々を殺すの?
結崎 鈴
ええ、家族もそんなこと望んでないし、あの子直々に手を下した訳でもないけどね
雨林 美香
……じゃあなんで……
結崎 鈴
そんなの決まってるよ、絶望している私を見て笑顔のあの子を……あの子の母親と同じにしないため
雨林 美香
……え?
結崎 鈴
ここに閉じ込めていても、あの子は危険……
雨林 美香
そんなことない!
雨林 美香
瑠々は優しい子よ!
雨林 美香
少なくとも私達と出会って……あの子は変わったと思うわ……
雨林 美香
だって……初めてあった時よりも……元気で優しくて……とてもいい子だもの……
結崎 鈴
……そう言っても、私の思考も変わらないよ
彼女の顔は真っ青だ
新しく出来た友達、楽しい日常、この子達はそれを壊されたのだから
結崎 鈴
……邪魔するなら……
もういっその事この子達を殺した方が楽に出来るかもしれない、元々この子達は死にたがってたし
結崎 鈴
(……結局、矛盾か)
結崎 鈴
(あの子を殺す事は、私的にはこの子達が救われる方法だもの……目の前の彼女を結局殺すのは矛盾してる)
結崎 鈴
(この子達にとっては救いじゃない、ただの苦しみだけどね)
雨林 美香
私を殺す?
結崎 鈴
……!!そうね……
雨林 美香
別にいい、なら私はあんたをここで食い止める
雨林 美香
その間に茅達が、きっと瑠々を……
……この子をどう殺そう
そう思った瞬間、当たりが暗くなった
そして、グルグルと雑音が響く
結崎 鈴
……!!
結崎 鈴
(これって!!)
シュー
私は虫除けをすぐにかけた
雨林 美香
な、なに……これ……
雨林 美香
虫……!!
彼女が動揺している間に、私は彼女の背後をとった
雨林 美香
!!
私は彼女の腕を掴み近くの木の太い枝に彼女の手を縄で巻き付け固定した
雨林 美香
痛い……!!
下を見ればぞろぞろ虫がいる
雨林 美香
あ……あ……
雨林 美香
やだ……や、やめて……
雨林 美香
こな、いで……
彼女は震えながらも足を引きずって後ろに下がり、虫から少しでも遠ざかろうとする
雨林 美香
こないで!!
結崎 鈴
……
今のうちに逃げよう、虫除けが効かない虫もいると思うし
ゴト……
結崎 鈴
……!!
りんご飴が落ちてしまった
落ちたりんご飴にはすぐに虫がたかり、すぐに赤く綺麗な色が見えなくなってしまった
結崎 鈴
……行かないと

プリ小説オーディオドラマ