第4話

双忍の勘
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2026/01/18 05:41 更新
あなた
……お前にとってはな。

睨みつけながら三郎の動きを待つ。

殴られるかと思えば、手を離された
鉢屋三郎
…雷蔵、八左ヱ門。行くぞ
竹谷八左ヱ門
え?!良いのかよ?!
不破雷蔵
仲直りした方がいいんじゃない…?

三郎は振り向かずに、けれども私に聞こえるように言った。
鉢屋三郎
もう他人だからな。

焦る2人と三郎を見て私も反対方向に向かう。

……私たちは、他人なのだから

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〜尾浜side〜
尾浜勘右衛門
え?ろ組で何かあったの?

食堂で昼ごはんを食べようとろ組の元へお盆を持って向かうと、雷蔵と八左ヱ門は焦っているし三郎は殺気立っていた。
竹谷八左ヱ門
それがさ!聞いてくれよ勘右衛門!
鉢屋三郎
いい。あんな他人の話、するだけ無駄だろ
尾浜勘右衛門
なになにすごい面白いことなってんじゃん!雷蔵、八左ヱ門、教えてよ!









久々知兵助
編入生って三郎の妹だったのか…
尾浜勘右衛門
いや、そうだけど今はそうじゃないだろ!

話を聞くと、どうやらその妹と揉めたらしい。

三郎が手を挙げるほど怒るなんて滅多にないから意外だ。
尾浜勘右衛門
なんでお前はそんなに怒ってるんだよ?
鉢屋三郎
怒ってない
尾浜勘右衛門
それは無理があるって…
不破雷蔵
僕たちが事情を聞こうとしてもずっとこの調子なんだ。

三郎はムスッとした顔でご飯を黙々と食べていた。

これは話さないだろうな
尾浜勘右衛門
うーん…
まぁ、仕方ない!次の実技でその妹ちゃんに直接聞いてみよう!
竹谷八左ヱ門
確かに!
久々知兵助
さすが勘右衛門だな!
尾浜勘右衛門
へへ、そうだろー?
…って、あれ?三郎は?
不破雷蔵
あはは、もう食べ終わったみたい…

食堂には三郎の姿はもう無かった。

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あなた

実技の授業で校庭に向かうと三郎しか居なかった。

彼はこちらに気づくと向かってくるので待っていたのだろう
あなた
…なに?
鉢屋三郎
〇〇寺の和尚様はお前が破門になった事を知っているのか
あなた
知ってる。文を書いたからね

心配と、いつでも帰っておいでという内容の文だった。

…私を否定するような事は一切書いてなくて涙が出そうだったのを覚えている
鉢屋三郎
そうか
それで、苗字はどうするんだ?まさかここで鉢屋を名乗るなんて言わないよな?
あなた
あなたの名字を名乗るけど。鉢屋なんて名乗る訳ないじゃない
鉢屋三郎
あなたの名字?誰のものだ?
あなた
私の勝手でしょう?ちゃんと許可は貰ってるし。

和尚様から苗字を貸していただいたのだ。

君はもう娘同然だから、と。

…本当にお優しい方だ
鉢屋三郎
はっ、もう少し可愛げのある言い方でもしたらどうだ?
あなた
あんたと血が繋がってる限り無理でしょうね


木下鉄丸
何を言い合っとるんだ。はやく集合しろ
あなた
鉢屋三郎

気配の無さに思わず武器に手を掛けた。

さすが忍術学園の先生だ

…私と三郎は急いでみんなが並んでいるところに加わったのだった。

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〜不破side〜
木下鉄丸
えー、皆知ってると思うがくのたまに編入生が加わった。今年から実技は共に受けるから協力するように
あなた
あなたの名字あなたの下の名前です。よろしくお願いします

淡々とした口調で話すあなたの下の名前ちゃんは、やはり三郎と似たところがある。

自己紹介後に皆が拍手をしていたので、三郎をちらりと見ると不服そうにしながらも拍手をしていた
不破雷蔵
(ふふ、やっぱり気にはしてるんだね)

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