あなた『…と、とにかく!もう寝るから!』
恭平『えー』
大吾『ほら、帰った帰った!』
するとしょんぼりしながら部屋を出た。
西畑大吾は近づいてくる。
大吾『さっきの続き…』
あなた『もう寝ます』
大吾『えー』
私は無視して目をつぶった。
ーーー
朝
駿佑『お、早起きやん』
あなた『お見送りしたかった』
駿佑『…嬉しい…ありがとな』
そう言って優しく頭を撫でた。
こんな朝早くから仕事なんて大変だ。
駿佑『じゃあ、行ってきます』
あなた『行ってらっしゃい!』
優しく手を振りながら寮を出た。
謙杜『…みっちー行ったん』
あなた『行ったよ』
謙杜『…』
あなた『…もしかして…お見送りしたかったの?』
すると目を擦りながら頷く。
可愛くてつい頭を撫でた。
謙杜『…んん』
あなた『寝癖ついてる(笑)』
謙杜『…ちょっとだけ』
そう言って腰に腕を回し、抱きしめた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。