「なーんか、冷たくなぁい?」
「…そうですね。」
なんなんだ。一体この人は何が目的なんだ。
「ねぇ舘ちゃま〜。」
「はいはい、。」
阿部、佐久間さん。見てないで助けてくださいよ。
~数分前~
いつも通り阿部と佐久間さんと一緒に食堂でご飯を食べていた。
そこに、
「ありゃ、舘ちゃまじゃん。」
いきなり頭の上に何かを乗せられたと思ったら、それは深澤さんの大きな手だった。
「え、涼太と深澤さんって、ーーー?」
目の前にいる二人は混乱。
いや、俺も混乱してますよ?
「なんでしょうか?」
「ん〜〜、、」
頭を少し傾けながらしばらくの間唸った末、出てきた言葉は、、
「二人でご飯食べよ。」
その一言はNOとは言わせない、すでに一緒に食べることを確定付けている言葉だった。
「でも、」
「佐久間君と阿部君はいいよって言ってるし。」
「え?」
「えあ、はい!!全然お二人でどうぞ!!」
「もう全然どきます!」
そう言って慌ただしく自分のお盆を持って席を移動する二人。
「ね?一緒に食べよ?」
「…はい、」
そして、現在に至る。
「舘ちゃまはいつも食堂?」
「…まぁ基本的には。」
「基本的?」
「はい。自分でお弁当作ったりとか、食べない日とかがあるので。」
「あ、確か料理が好きなんでしょ?」
「え?はい、。」
なんで知ってるんだろう。
「なんで知ってるんだろう。って、思ったね。」
思わず肩がびくっとする。
一言一句すべてバレてしまった。
「まぁ舘ちゃまの情報は筒抜けよ。」
「え、!!」
「……君のことを一番知ってるあいつからもう聞いてるんだわ。わら」」
え、あいつって、。もしかして、
「ーーお母さん、?」
「、、なんでやねん!!!」
「…エセ関西弁、」
「いや、本当思わず出てきちゃったよ。舘ちゃまの馬鹿っぷりに思わずね!」
「……馬鹿じゃないですし、」
「いや!まぁ確かに仕事面で言うと頭はいいけれど!」
「ありがとうございます。」
「、あぁ、いえいえ。」
少し長いため息をつきながら頬づえをつく。
「……こりゃぁあいつも大変だわ、」
「あいつとは??」
「…しょうがないなぁ。そんな鈍感ちゃんには特別に教えてあげるよ。」
「あいつっていうのは、、」
「ーーうっせぇ。」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!