第62話

60 ~you~♡
913
2026/02/13 16:05 更新


ミンギュの荒い運転でマンションの駐車場に到着すると
ドアを勢いよく開け、そのまま強引に私の手を引いた。




強く掴まれた腕が痛い


(なまえ)
あなた
いっ…ミンギュ…ごめんねっ、離して



今のミンギュに私の声は届かない。



家に入ってもそのまま止まることはなく
廊下には慌てて脱いだサンダルが散らばった。




連れてこられたのは浴室




先に中へ押し込まれ
続いてミンギュも中に入り、扉が閉まった。




やっと腕が解放されたと思った、その瞬間
ミンギュがヘッドシャワーのレバーを捻って
2人に容赦なく冷たい水が降り注いだ。




(なまえ)
あなた
つめたっ…





すぐに両腕を掴まれ、浴室の壁に押しつけられる。


ミンギュのYシャツも私のTシャツも
すぐに水を含んで透けていく


ミンギュの髪の毛から滴り落ちる雫が
私の頬を濡らした。





ミンギュ
ミンギュ
これは罰だよ



光を失ったまなざしに、思わず息を飲み込んだ。



ミンギュ
ミンギュ
我慢してね



その瞬間、首に痛みがはしった
乱暴なその手に身体が強張る

(なまえ)
あなた
や…だ…まって
ミンギュ
ミンギュ
煩い




ミンギュの声が低く耳元で響いて、唇が塞がれる。


下唇を噛んだ、その一瞬の隙を逃さず
互いの荒い息が重なる。



(なまえ)
あなた
ミン…ギュ…
ミンギュ
ミンギュ
……むかつくんだよ
(なまえ)
あなた
ごめん…なさいっ



その瞬間、ミンギュの動きが止まった。


ミンギュ
ミンギュ
謝るってことは、やっぱり俺を裏切ったこと認めるんだよな?



思考が追いつかず、ただ息切れする私の頭を両手で掴んで
ミンギュは無理やり顔を上げさせた。


ミンギュ
ミンギュ
いいか?



お互いの息がかかる距離



熱を持った瞳が私を捉えて離さない



ミンギュ
ミンギュ
誰にでもヘラヘラしてんじゃねえよ
他のやつを見るな、笑うな
あなたは一生、俺のことだけ考えてればいい




怒りを含んだ声で諭すようにそう言うと
また、何度も噛みつくようなキスをした。



そして、抵抗することも忘れて
ただミンギュから与えられる感覚に



私は静かに堕ちていった。





プリ小説オーディオドラマ