なんてフランメは頭を掻きながら言う
絶対守らないやつだな……
フリーレンも控えめに手を振ってくれる
そうして僕はまたいつも通りに戻った
それからはたまに遊びに来てくれた
毎回フリーレンに魔法を教えて、フランメと雑談した
でもその度にフランメは歳をとっていった
そうして暮らす内に数十年たった
そんなある日のことだった
その日は大雨で肌寒かった
そんな中フリーレンが突然家に来たんだ
なんてフリーレンは言葉に行き詰まる
そして瞳は少し揺らいでいた
それで僕は察した
あぁ、フランメは死んでしまったのか
僕はフリーレンを抱きしめる
するとフリーレンは小さな声で
っ…………泣いてないもん………なんて言う
まずはフリーレンに乾いてる服を着させる
その後椅子に座らせた
そしてフリーレンに暖かいトマトスープを出す
これはフランメが特別美味しいと言っていたものだ
このトマトスープを作った日はいつもの倍食べていたくらい
するとフリーレンはパクパクと普段よりハイペースで食べていく
ヤケ食い……かな
普段感情を出さないフリーレンには珍しいことだね
でもこれもいいことだよ
何事も経験だからね
……!珍しい、ほんとに珍しい
普段おかわりなんてしないのに
スープをよそってフリーレンにまた渡す
するとまたハイペースでパクパクと平らげていく
そしてあっという間にスープは無くなった
今日の夜は雨音が響いていたけれどとても静かだった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!