第4話

3話
429
2024/02/19 13:52 更新
フランメ
世話になったな
あなた
次は手紙の一通でもいいから飛ばして欲しいかな
フランメ
……わーかったよ
なんてフランメは頭を掻きながら言う
絶対守らないやつだな……
あなた
フリーレンも、
また今度フランメと一緒に遊びにおいで
フリーレン
……うん
あなた
それじゃあ…またね
フランメ
またな
フリーレン
…………(*¨)ノ
フリーレンも控えめに手を振ってくれる
そうして僕はまたいつも通りに戻った
それからはたまに遊びに来てくれた
毎回フリーレンに魔法を教えて、フランメと雑談した
でもその度にフランメは歳をとっていった
そうして暮らす内に数十年たった


そんなある日のことだった


その日は大雨で肌寒かった
そんな中フリーレンが突然家に来たんだ
あなた
フリーレン?どうしたんだい?
フランメは一緒じゃないのかい?
フリーレン
………………師匠は……
なんてフリーレンは言葉に行き詰まる
そして瞳は少し揺らいでいた
それで僕は察した
あぁ、フランメは死んでしまったのか
僕はフリーレンを抱きしめる
あなた
大丈夫、大丈夫だよフリーレン
泣きたい時は泣いた方がいい
するとフリーレンは小さな声で
っ…………泣いてないもん………
なんて言う
あなた
ふふっ……とりあえず上がっていってよ
雨に当たって寒かったろう
まずはフリーレンに乾いてる服を着させる


その後椅子に座らせた
そしてフリーレンに暖かいトマトスープを出す
これはフランメが特別美味しいと言っていたものだ
このトマトスープを作った日はいつもの倍食べていたくらい
フリーレン
…………美味しい……
あなた
それは良かった
食べたかったらもっとあるから言っておくれ
するとフリーレンはパクパクと普段よりハイペースで食べていく
ヤケ食い……かな


普段感情を出さないフリーレンには珍しいことだね
でもこれもいいことだよ


何事も経験だからね
フリーレン
…………もう1杯食べてもいい…?
……!珍しい、ほんとに珍しい
普段おかわりなんてしないのに
あなた
うん、いいよ
お皿貸して
スープをよそってフリーレンにまた渡す
するとまたハイペースでパクパクと平らげていく
そしてあっという間にスープは無くなった
フリーレン
……ありがとう、あなたの名前
あなた
いいんだよ
あなた
今日は泊まっていきなよ
雨が凄いし、服も濡れてるでしょ
フリーレン
…うん、そうする
今日の夜は雨音が響いていたけれどとても静かだった

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