第2話

違和感
23
2026/04/14 07:23 更新

この距離感、まだ崩れません。
第2話!!どぞ!!!














リハーサル終わり。

ステージの熱が、まだ身体に残っている。

ライトはもう落ちているのに、
さっきの空気だけが、抜けきらない。

おかしい。

いつもと同じはずなのに。

☀️「……なあ」

😆「何ですか?」

☀️「思わね?」

😆「何がですか?」

☀️「あの2人」

視線の先。

少し離れた場所にいる、2つの影。

🐉と🔝。

並んでいるわけでもない。
かといって、完全に離れているわけでもない。

中途半端な距離。

😆「……あー」

小さく、納得した声。

☀️「やっぱ思うよな」

😆「思いますね」

😆「なんか、距離おかしくないですか?」

☀️「おかしいな」

即答だった。

迷いもなく、断言する。

☀️「前はあんな感じじゃなかった」

😆「ですよね」

😆「むしろ、もっと近かったというか…」

言葉を選びながら、続ける。

😆「……距離、バグってましたよね」

☀️「ああ」

少しだけ、笑うような息。

肩が触れているのが普通で。

わざわざ離れる理由なんて、どこにもなくて。

😆「なのに今は…」

☀️「必要以上に関わらねえ」

😆「目も、ほとんど合わせないですよね」

☀️「会話もな」

まるで、避けているみたいに。

でも。

😆「でも」

☀️「ん?」

😆「完全に終わってる感じでもないですよね」

その言葉に、少しだけ間が空く。

☀️「……ああ」

短い肯定。

☀️「どっちかっていうと」

😆「引きずってる感じ、ですよね」

☀️「それだな」

しっくりくる。

妙に納得してしまう言葉だった。

終わってるなら、もっと簡単なはずだ。

ここまで空気が張り詰めることもない。

😆「……なんか、あったんですかね」

☀️「さあな」

☀️「でも」

😆「?」

☀️「簡単に終わるような関係じゃなかっただろ、あれは」

その言葉は、静かだったけど。

どこか確信を持っていた。



その頃。

少し離れた場所。

🐉「……」

ペットボトルを握ったまま、動かない。

冷たいはずの水が、やけにぬるく感じる。

頭の中に残ってるのは、さっきの声。

――“続き、あとでな”

🐉(……なんで)

今さら、そんなこと言うんだよ。

終わったはずなのに。

とっくに、切り捨てたはずなのに。

🔝「……考え事?」

🐉「……っ」

心臓が、跳ねる。

分かっていたのに。

来るって、分かってたのに。

🐉「……別に」

🔝「嘘つけ」

🐉「うるさい」

短く、切り捨てる。

それでも。

足音は、離れない。

🔝「なあ」

🐉「……何」

🔝「いつまで逃げんの」

🐉「逃げてねえって」

反射みたいに返す。

🔝「じゃあ向き合えよ」

🐉「……」

言葉が、詰まる。

向き合えるなら。

こんなに苦しくなってない。

🔝「俺は逃げねえぞ」

🐉「……勝手にすれば」

🔝「ああ、そうする」

一歩、近づく気配。

その距離が、やけに近い。

🐉「……来んな」

🔝「無理」

即答。

昔と同じ、迷いのなさ。

🐉(……やめろよ)

思わず、息が詰まる。

🔝「お前が避けても関係ねえ」

🐉「……っ」

🔝「終わってねえからな、俺ら」

🐉「……終わってる」

やっと絞り出した言葉。

🔝「終わってねえ」

🐉「終わってるって言ってんだろ」

少しだけ、声が強くなる。

それでも。

🔝は引かない。

🔝「……じゃあ証明してみろよ」

🐉「……は?」

🔝「何も感じてねえって」

🐉「……」

無理だ。

そんなの。

証明なんて、できるわけがない。

だって。

🐉(……まだ)

――全部、残ってる。

🐉「……意味わかんない」

それだけ言って、背を向ける。

これ以上いたら、全部バレる。

今度こそ、止められなかった。

🔝「……逃げてんのはどっちだよ」

その声は、小さくて。

それでも、はっきり聞こえた。

🐉(……うるさい)

聞こえていたのに。

――聞こえないふりをした。










どうでしたか…??
少しでも楽しんでくれたら嬉しいです!!
まだまだ続きますので見守っててください!!

プリ小説オーディオドラマ