その声を聞いて、振り返る。
そして僕は目を輝かせた。
ぎゅううっ、と抱きしめる。
実は小さい頃会ったことがあるのだ…伏黒クンとは。
少しお兄ちゃん的だった伏黒クンとこうしてまた会うことが出来て、感動と興奮に胸が張り裂けそうだった。
ベリッと剥がされ、変な声が出た。
伏黒クンが何故かジロリと兄さんを睨んだが、兄さんは気にする様子もなく、パン、と手を叩いて言った。
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次の日、意気揚々とキャシィを抱き抱えて東京を歩いたのはいいものの…
忘れてた。僕は極度の方向音痴なんだった!!
どうしよう…兄さんならすぐ見つけてくれそうだけどまだ悠仁クンや伏黒クンと合流してない可能性もあるし…
そう思って、(術がかかっていない)キャシィと会話をしながら(?)東京をぶらぶらしていると…同じ呪術高専の制服を着た子を見つけた。
ちなみに、僕の制服は狗巻先輩と同じようなやつである。理由は特にない…呪言師でもないし。
話しかけると、驚いた顔をしていたが、すぐに状況と僕の存在を理解したようだった。
笑うのはあまり得意じゃないけど、にこりと笑ってみた。すると、少し目を開いたあとに、フッと笑った。
そうしていると…
無事皆と合流することが出来た。
しかし、何故かお嬢さんは口をパクパクさせながら、目を見開いて震えている。
そんなことを言いながら兄さんは後ろから僕に抱きついてきた。もちろんすぐにベリッと笑顔で剥がしてあげた←


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。